陸上自衛隊が誇る最強部隊でありながら、長らくベールに包まれていた『特殊作戦群』の訓練動画が、3月27日に公開され、大きな反響を呼んでいる。
「特殊作戦群は、防衛大臣直轄である陸上総隊の隷下部隊で、2004年に設立されました。人員約300名、所属は習志野駐屯地(千葉県)です。“特戦群”と略して呼ばれ、“自衛隊最精鋭”の部隊ともいわれています」(軍事専門誌記者)
軍事ライター黒鉦英夫の解説
軍事ライターの黒鉦英夫氏が、こう解説する。
「特戦群は、米軍の特殊部隊であるネイビーシールズや、デルタフォースをモデルにしているとされます」
これらの部隊はイラク戦争やアフガン戦争に投入され、特殊作戦で大きな戦果をあげている。ネイビーシールズは、ビン・ラディンを急襲したジェロニモ作戦でも、前線で活躍したことで知られる。
モデルとなったデルタフォース
「デルタフォースは民間人を偽装して敵地に潜入したり、対テロ作戦を担当することが多いため、入隊資格や隊員の情報は非公開にされています。
そもそも、米政府はデルタフォースの存在すら公式には認めていません」(前同)
情報は非公開
それは日本の特戦群も同様で、創設当初から訓練内容などは明かされておらず、所属隊員に関する情報も非公開となっている。
「自衛隊内でも、特戦群に関する情報は管理されているため、同じ駐屯地にいる自衛官も詳細は知らないはずです。
創設当初は、同じ習志野駐屯地に所在する第一空挺団の隊員から選抜されていたようです」(同)