落語界でも“異端”
そんな談志が立ち上げた立川流だけに、落語界でも“異端”とされてきた。
「弟子たちは、東京都内に4か所ある落語の定席に出演できません。
そのため、定番と言える寄席での修業を経験できず、自ら落語会を企画して客を集める苦労を強いられました」(前同)
大喜利を面白くするために
一部には番組と立川流の和解を果たす“架け橋”として選ばれたという見方もあるが、江戸川大学教授(お笑い論)の西条昇氏は、こう言う。
「出演者がどの団体に所属するか、視聴者にはあまり関係ないことです。
そうした政治的な配慮より、誰を入れたら大喜利が面白くなるかを考えて、選ばれたと見るべきでしょう」
立川志の輔に弟子入り
また、晴の輔は、問題児だった談志とは違って、優等生キャラだという。
「東京農大卒のインテリで、学生時代に聞いた立川志の輔(70)の落語に感銘を受けて弟子入り。
師匠と同じく、実直で誠実な人柄で、古典落語を、きっちり演じるところが評価されています」(前同)