中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」で約1500万人がフォローする「蒼老師」をご存知だろうか? 国際的な人気者を自負する歌舞伎町案内人の100倍のフォロワー数を誇るこの人物の正体は……AV女優の蒼井そらちゃんだ。

勉強し始めたばかりの中国語で一生懸命に語りかける様子が「かわいい」とウケているのだが、中国人が蒼井そらをフォローするホンネは、もちろん書き込みの「行間」からにじむエロの追求にある。

そもそも彼女が中国でウケるのは、日本のAVが大人気だから。「ファンダオアイ(飯島愛)」「ソンダオフォン(松島楓=かえで)」「チョンティエンシンリ(沖田杏梨)」……。ちなみに、「タンミー(壇蜜)」もAV女優ではないが人気がある。日本が誇る歴代の名AV女優たちの名前は、中国人男性の脳裏にもしっかり刻み込まれている。しかし、そもそもAVは中国では非合法のはず。彼らはどうやってAVを楽しんでいるのか?

ネットの違法動画サイトに勝手に映像がアップされるのは、最近の中国も同じ。街のDVD屋や「成人保健店(セックスショップ)」も、ヤミで日本の海賊版AVを取り扱っている。それらしい店に入って「ある?」と店員に聞くと、店の裏に案内される。

昔は香港経由で白人モノも入ってきたが、今や中国のAV市場は日本人女優の一人勝ち状態だ。もちろん、同じアジア人で感情移入しやすいのが最大の理由だろう。ただ、これは台湾もそうだが、中国人女子の性意識はまだ意外と保守的で、彼女たちは進んでAVに出る勇気がない。その肥沃なマーケットを「性の先進国」日本のAV女子たちが席巻している――という訳だ。

日本のAV研究に熱心な中国人だが、彼らはまだ若くてきれいな女の子に夢中で、人妻モノのような「わびさび」を楽しむ境地には達していない。最近の日本AVにおける人妻モノの充実ぶりは、目を見張るほどだ。中国社会も高齢化とは無縁でない。今後、中国エロ市場では「メード・イン・ジャパン」がまだまだ力を発揮するだろう。


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