今年上半期に日本を訪れた中国人観光客の数が去年より88%も増えた、というニュースを先日このコラムでお伝えした。その時は中国の大気汚染から逃れるため、と背景を説明したが、実はほかにも理由がある。

習近平国家主席の大号令の下、中国全土で大規模な反汚職キャンペーンが続いている。そのため、これまで派手な買春接待の舞台となってきたカラオケパブは軒並み閉鎖に追い込まれた。そう、懸命な読者諸氏はお気づきだと思うが、中国人男性が最近大挙して日本、特に歌舞伎町にやってくるのは、日本の女の子とセックスがしたいからなのだ。

日本に来る中国人男性の中には、それなりに地位の高い人たちもいる。さすがに共産党の幹部は来ないが、党の下部組織である共産主義青年団のエラい人レベルなら、かなり堂々と歌舞伎町で遊んでいる。彼らが日本で遊ぼうとするのは、AVを通じて知った日本の女の子に対する憧れゆえ。

ただ悲しいかな、日本の風俗のシステムはわが祖国とはかなり違う。何十人もひな壇に並んだ女の子の中から好きな子を選び、即ヤレる中国と違い、例えば日本のクラブでは女の子のお触りはNG。ソープランドの子は写真と実物が大違いで……。

それでも彼らは、中国に帰ると「“報仇(敵討ち)”した!」と周囲に自慢する。「報仇」の「報」はセックスを意味する「炮(砲)」と同じ発音で、要は日本の女の子とやって、日本に対して心身ともにウサを晴らしたいのだ。

それでも歌舞伎町に中国人観光客が増えるのなら、習主席には今後もドンドン汚職摘発をやってもらいたいものだ(笑)。


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