彼氏ができたらSMを試す!?

――モデル業もやっているのに、顔を殴られることに抵抗はないですか?

高野 割り切ってますね。練習でもしょっちゅう殴られているので、殴られることへの恐怖や痛みはなくなりました。毎日、8オンスの試合用グローブで、トレーナーさんにボディを50発殴られるんですよ。

――聞いているだけで息が苦しくなりますね(笑)。正直、ボクシングをやめたいと思ったことは?

高野 本音を言えば、何度もありますよ。過酷なトレーニングを続けていると、逃げ出したいと思うときもあります。学校に行きたくない不登校児の気分です。 ただ、最終的には自分が好きでやっていることだし、勝ったときの達成感はたまりません。個人的に登山が好きで、山頂からの景色を見ると、「もしかしたら人生にもこういう景色があるかもしれない」と思うんです。試合に勝ち進めば、そこにたどり着いた人にしか見られない光景があるんじゃないか、って。

――ちなみに、今、山で言えば何合目くらいですか?

高野 いや、まだまだ登り始めたばかりですよ。

――頂上は遥か先ですか?

高野 雲がかかっちゃって、まったく見えないです(笑)。「世界チャンピオンを目指しています!」と言うのは簡単ですが、先のことよりも、目の前の試合を一戦一戦勝つことしか考えられないですね。

――じゃあ夜遊びなんてしている時間もないのでは?

高野 朝早いし、練習でヘトヘトになって、夜8時にはベッドにいますね。モデルだけをやっていた頃とは、生活が一変しました

――お酒も飲まない?

高野 今は一滴も飲まないです。もともと大好きだったので、お酒を断つのは苦労しましたけどね(笑)。

――高野さんは、自分を追い込むことが好きなM気質なんですかね?

高野 「格闘家はMが多い」ってよく聞くんですけど、どちらかといえば、私はSかもしれないですね。男性とそういうプレイをしたことはないですけど(笑)。でも、やられたら悔しいので、やり返しちゃうかもしれないなぁ。フフフ。

――相手はサンドバッグ状態ですね(笑)。やはり、試合でパンチが相手にヒットしたら気持ちいいですか?

高野 ミット打ちではありますけど、人を殴って楽しいという気持ちはないですよ。まぁ、試合でダウンを取ったらニヤッとしちゃいますけど(笑)。

――じゃあ、今は超ストイックで健康的な生活を送っているんですね。

高野 夏場はクーラーを一切使わずに過ごしています。部屋がロフトで、昼間はサウナ状態になるので忍耐力はかなりつきました(笑)。

――そういう話を聞くと、"ドM"の疑惑が……。

高野 あはは。どっちなんだろう? 自分でもわからなくなってきました。もし彼氏ができたら試してみますね。ウフフ。自分がSかMか知りたい!

――ただ、ボクシングをやっていると、男性とつきあう時間もないのでは?

高野 そうですね。ジムに練習に行って、汗を流して、家に帰るだけの生活なので、出会いが少ないんですよね。それに、ボクシングをやっていると怖いイメージを持たれてしまって、男性が近づいてくれないんですよ。「初めまして」って挨拶しても、殴られるんじゃないか? と思われることが多々あって。中身は温厚な性格なんですけど……。

――どんなタイプの男性が好きですか?

高野 海外生活の経験があるので、感覚が日本人離れしているというか、ちょっとぶっ飛んでいるところがあるんです(笑)。だから、おつきあいする男性も、ワイルドなタイプが合うかもしれないですね。


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