同じ色に染まる清一色が好き
――逆に得したことは?
高宮 こうやってグラビアのお仕事ができることかな。
――もともとグラビア志望だったんですか?
高宮 いえいえ。プロ雀士です。21歳で麻雀を覚えて、その半年後にプロになりました。それから、日本プロ麻雀連盟さんからカレンダーの出演依頼がきて、水着になったのがグラビアデビューですね。
――なるほど。そこから"見られる快感"を知って、グラビアにもハマったわけですね。
高宮 いえいえ(笑)。そういう快感はなかったです。それよりもグラビアってこんなに体力を使うのか、とビックリしました。麻雀は頭を使う競技なんで、まったく逆だなぁ、と。
――その麻雀ですが、始めたきっかけは?
高宮 当時、大学を二浪していて、いろいろ悩んでいたんですね。自分は何がしたいのかって……それで、昔から頭を使うことが好きだったので、麻雀を覚えてみようかな、と思ったんです。最初は雀荘でアルバイトしていました。
――勝負事が好きだったわけではないんですか?
高宮 はい。考えることが好きなんです。特に麻雀は、相手との駆け引きや、己との戦いがあって、頭を使いますから。
――高宮さんは麻雀界で、"猛撃プリンセス"の異名を持つほど、攻撃的な打牌で有名ですよね。
高宮 あはは。あんまりその呼び名、浸透していないと思うんですけどね。私は気に入っています。確かにここが勝負! と決めたときには、引かない性格ではありますね。
――格好いいですね。好きな役とかありますか?
高宮 清一(チンイツ)ですね! 一番美しい牌姿だと思います。
――混一(ホンイツ)じゃダメなんだ。
高宮 そうですねー。牌がきれいに揃っている光景が好きなんです。そういう意味では、三色同順なんかも私好みです(笑)。
――清一でツモったときは、やはり快感ですか?
高宮 もちろん。アドレナリンが出まくりですね。
――昨年は、『女流モンド杯』で優勝されましたが、アドレナリン出まくり!?
高宮 はい。そもそも、自分が優勝できるなんて思っていなかったので、不思議な感覚でしたね。
――勝つための秘訣みたいなものはありますか?
高宮 気合です。
――え? もっとこう戦略的なものじゃなくて?
高宮 はい。麻雀は気合ですよ。"何がなんでも、自分が欲しいものをツモってやる!"と気合をいれて、牌を持ってくるんです。あとは、自分との勝負ですね。
――どうやって自分と戦えばいいんですか?
高宮 私はいつもすべての状況や、そのときの自分の気持ちを"楽しむ"ように心がけています。"失敗したなぁ"と思っても、そんな自分の気持ちを楽しむ。そして、ここが勝負どころだと思ったら、怖がらずに前に出る……そういうのが楽しいんですよね。
――なるほど! やっぱり、麻雀の話になると目が輝いてきますね。プライベートでも、勝負どころでは勝負に出るタイプ!?
高宮 いやあ、普段の私って、本当"まったり"していますよ。休日はゴロゴロとテレビを見たり、料理を作ったり、4コママンガを読んだり……たまに出かけるとしても、美術館ぐらい。もちろん、麻雀の勉強もしていますけど。
――お酒は飲まないの?
高宮 少しは飲めますけど、めちゃくちゃ弱いです。すぐに具合が悪くなってしまうんですよね。でも食べるのは好きで、ひとりで焼肉も食べにいっちゃいます。
――そこは肉食系なんだ。
高宮 白いご飯とお肉があれば、もう何もいらないぐらい(笑)。