競馬新理論 井崎脩五郎
鍵握るスコットランド


エリザベス女王の母国イギリスでは、今年、大きな騒動があった。スコットランドの独立問題である。

ニュースで繰り返し伝えられたように、イギリス(正式名称は大ブリテン島および北アイルランド連合王国)は、四つの地域によって構成されている。「イングランド」「スコットランド」「ウェールズ」「北アイルランド」の四つ。この中のスコットランドで、イギリスからの独立運動が高まり、9月19日、住民投票が行われたのだ。結果は、10%以上もの差をつけて、独立反対派が勝った。このことは、今年のエリザベス女王杯に、必ずや影響を与えるのではないだろうか。

独立に関して「ノー」が大多数を占めたことで、「ノー」ザンファームの生産馬が上位を独占するのではないかという説が流れている。中でもラキシスは、オーナーが大島氏で、これが「大」ブリテン「島」に直結するというので、最有力視されている。これまでラキシスは、川田騎乗で距離が2000~2200メートルなら﹇3301﹈という好成績。連を外したのは、休み明けのうえに出遅れる不利のあった今年2月の京都記念(4着)のみ。それでも勝ち馬とは0秒3のところまで差を詰めてきたのだから、男まさりの底力である。

オールカマーのあとレース間隔を十分とり、チャンス濃厚。

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