パチスロ勝利の隠し味 松本バッチ
第16回 「チャンスの香りを嗅ぎ分けるべし」



いやー寒くなってきましたね。皆様、いかがお過ごしでしょうか。街路樹の葉っぱもまばらになって、いよいよ冬到来といった感じでございます。

我らがパチスロ業界も、「規定改正」という事情により新台がめっきり減りました。じゃあ、こっちも冬到来か、と。財布の中身が街路樹のように、寂しくなる一方かといいますと、そうでもございません。意外とチャンスだったりするんです。だって僕まだ半ズボンだし。

さて、外気温を無視した僕のファッションセンスの話はおいといて。新台ってのはね、確かに「新鮮さ」という魅力をお客さんにお届けできるわけですけど、ぶっちゃけ買うのにお金がかかるわけですよ。ま、当たり前の話なんですけど。その新台が出ないわけですから、ホールは今まで一定の間隔でお客さんに届けてきた「新鮮さ」という魅力を営業の武器にできなくなる。

ところがどっこい、その分の予算は余る。そうです。ここで他より頑張らなアカンと、お客様に当店を選んでもらわなアカンと、そう思い立つお店は、現状導入している台で出すという戦法を取る可能性が十分にある! こっちからしてみりゃ大チャンスの可能性を秘めているってこったい!

そんなこんなで今回は、そういう予感を感じさせるお店をプライベートで攻めた時のお話でもさせていただこうかと思います。

その日攻めたお店は、“強い日付の日”は高設定を1機種に固めて設置する傾向があったわけです。全国各地、どこでも通用する傾向かと聞かれると自信はありませんが、関東圏の俗にいう「やる気のある店」ってのは、「やる気出してますよー」というアピールをどうにか伝えるために、こういう手段を取ることが多いんですね。まばらにポツポツ出ているよりも、同じ機種が全部出てる光景は強烈に焼き付きますから。

で、その日は台を選ぶのではなく、機種を選ぶ戦法を取ったわけです。席は全体の挙動を見渡せるように、角ではなく真ん中より。そして選んだ機種は、なんと『アナザーゴッドハーデス』だコノヤローバカヤロー!

ハーデス
『アナザーゴッドハーデス-奪われたZEUSver.-』(ミズホ)


日付的にも店の煽り的にも、相当強めに派手にやってくるだろうという読み。そして何より、夏前に-94万円まで膨らんだ僕のハーデス収支は、夏から秋にかけての血の滲むような立ち回りにより、プラス収支まで残り5千枚をきっていたのです! そう! 僕はハーデスに決着をつけにいったのである! ここは戦場。今日が僕とハーデスとの関ヶ原。

さて、朝イチの段階から僕の台の挙動はボチボチ良好。奇数設定の上、設定3ないし5を思わせる展開でございます。両脇の挙動を、超ミニスカート女子の足をこっそり見るようにさり気なく観察した結果、ほぼ同等に見える。開店からたった1時間、この時点で十分な違和感を察知いたしました。

そして席を立ち、8台あるハーデスのシマの総ゲーム数とAT初当たりを計算機でポチポチと合算。そう、「高設定がシマで入っている」という読みを効かせた時に有効な手段として、シマ全体をちょいちょい合算しちゃうという手があるんです。

たった1時間、自分の台では700ゲームほどしか稼動できておりません。しかし! それが8台ともなれば、その稼動ゲーム数は5000ゲームを越えてくるわけです。そうなってくると信憑性が段違いなのは言わずもがな。その結果、8台合計のAT初当たり出現率は設定5と6の間! 

ハーデスのような出玉性能の荒い機種でも、これだけの差がでるわけで、ジャグラーのような穏やかな機種ならさらに顕著でしょう。まだお昼前ではございますが、宣言致します。自分の台の挙動、両隣の台の挙動、そしてシマ全体の合算結果。これらから、このハーデスのシマはオール設定5以上であると!

「今日は貰った。完全勝利」

夜。半日以上前に叩き出した僕の予想は、おそらくドンピシャ的中であろうシマの賑わい。そして店の雰囲気。「間違いない」と自信は確信に変わったわけです。わかっていただけましたでしょうか。ふざけたヒゲを生やしてダラダラ長い原稿を書きがちな僕ですが、天下分け目の決戦ともなれば、このぐらいやれるのです!

本日の収支:-6万2000円也。

さーて、今回のパチスロ勝利の隠し味は……?
・ 新台が出せない代わりに現行機種を強めにする店があるかもしれない
・ シマ単位、機種単位で高設定を投入する傾向のある店を攻める際の小技
・ 高設定に座ったからって勝てると思ったら大間違いだぜ
の3本でぇーっす。

次回もまた読んでくださいね! じゃーんけーんぽん! ウフフフフ。

高設定をしっかり活かすヒキを、今年のサンタさんにはお願いしようと思います。ハーデスちゃんは首を洗って待っとけよ。

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