先日、中国各地でなんともセクシーな入試が行われた様子がニュースになった。受験生はすべて高校3年生の女の子、全員がビキニの水着に身を包み、ずらりと並んで順番にスリーサイズを測定される――。

ぜひ試験監督官になりたいものだが(笑)、これはれっきとした中国の大学入試の一環。最近、中国各地で芸術学部にモデル科を置く大学が続々と誕生している。モデル科受験生にとっては、スリーサイズ測定が立派な実技試験だ。

中国は人口が世界で一番多いから、美人も世界で一番多い(当然あまり美しくない女性も一番多い)。昔は美人の就職先としては女優や「空姐(キャビンアテンダント)」が知られていた。いずれも金持ちのダンナを見つけるチャンスが多い職種だ。

ただ女優は狭き門だし、キャビンアテンダントは一般人がどんどん乗るようになって魅力が半減した。そうでなければ水商売だが、中国のこの業界は最近、習近平のクリーン作戦ですっかり干上がっている。

そこで注目を集め始めたのがモデルだ。雑誌やテレビに出るようになればもちろん、そうでなくてもコンパニオンとして参加したイベントで金持ちと知り合える。大学としてもモデル科を設置すれば学生から授業料が入る。あわよくば、モデル科が注目を集めれば企業がスポンサーになってくれるかもしれない。

中国人女性はチャンスを求めて実に積極的だ。私も先日乗った中国の飛行機で、前に座ったキャビンアテンダントにガンガン話しかけられた。ちょっと普通とは違う金持ち中国人に見えたからかもしれない(笑)。

もちろん落とし穴もある。最近、中国の風俗業界では「芸術学部生」「モデル学科」が一つのブランドになっている。嘘っぱちなのだが、ついつい騙される男性も多い。読者の皆さんも中国出張の際はご注意を!


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