ズバリ本音で美女トーク☆馬場園梓(芸人)の画像
ズバリ本音で美女トーク☆馬場園梓(芸人)の画像

「ゴリッゴリのガテン系がタイプ。ムキムキで野性味あふれる男の人が好きなんですウフフ」

『よしもとべっぴんランキング』で見事、三連覇を達成し、殿堂入りを果たしたメチャカワ女芸人の登場だ――アジアン、馬場園梓(33)。予想の斜め上を行くボケぶりで、お茶の間をドカドカと沸かせ、"ぽっちゃり美女"としても注目される彼女がついに待望の映画デビュー。目指せ、アカデミー賞!?

――昨年12月27日から公開中の映画『海月姫(くらげひめ)』に出演している馬場園さんですが、映画の仕事は初めて?

馬場園 はい、初めてです。女優のお仕事も、以前、朝ドラに少し出させてもらったことがあるくらいで。

――本作が本格的な女優デビュー作になるんですね。

馬場園 ハリウッド・デビューじゃあるまいし、そんな大それたことではないですよ(笑)。

――『海月姫』は、オタク女子たちが共同生活を送る古びたアパート「天水館(あまみずかん)」を舞台に、アレコレ騒動が巻き起こるエンタテイメント作品。馬場園さんはアパートのオーナーの娘で、和物オタクの千絵子を演じています。出演依頼があったとき、どう思いましたか?

馬場園 最初はあまりにも恐れ多くて、いったん断わったんですよ。「私なんてただの芸人ですから、そんなの無理」って言って。でも、どんな役なのかって聞いたら、プロデューサーが「馬場園さんに、この女性を演じてもらいたいんです」って、原作のマンガを見せてくれて。それが、私の生き写しかと思えるくらい、そっくりで(笑)。

――丸顔でぽっちゃり……確かに似ています。

馬場園 着物を着て、メガネをかけて、前髪をそろえたら同じだ、と。この千絵子に親近感が湧いたんです。演技なんて、よくわからないけど、この役ならできるんじゃないかなって。

――本当にピタリとハマった適役です。千絵子は、どんな女性でしょうか?

馬場園 しっかり者で、みんなを引っ張っていく人です。折に触れて、ズバッと物申すこともある、肝っ玉母さんタイプかな。登場人物の中では、一番まともな人だと思います。

――和服を着て、落ち着きもある。オタクという設定ながら、古きよき日本女性らしさも漂っていました。歩き方も静々としてて……。

馬場園 たぶん、それはね、割烹でバイトしていたことが活きているんですよ。その時に身につけた所作が、自然と出たんでしょう。もともと、私は着物が大好きで、その延長で割烹のバイトを始めたんです。

――へぇ~、着物好きなんて、千絵子と中身まで一緒だ! ちなみに、どんなお仕事だったんでしょ?

馬場園 いわゆる接客ですね。着物の袖をたくし上げて、小型コンロに「チャッカマン」で火をつけたり、すり足で歩いて注文を取りに行ったり。あと、帰るお客さんに、おかみさん気分で「あ~ら、いらっしゃい」って言ったりとか(笑)。"割烹の女"というのに憧れがあって、そういうことがしたかったんです。

――そうした経験が今回、活かされていますね。

馬場園 はい。千絵子というキャラも、スーッと受け入れられました。

――一方、馬場園さんが超高速で、ミシンを使った縫い物をするシーンもありました。あれも、日々の生活の賜物?

馬場園 いやいや……ミシン縫いは特に得意というわけでもないです。あれ、ホントに難しかったんですよ。手元を見ず、顔を上げて、しゃべりながら縫うんですけど、これが大変。しゃべるのに集中すれば手が止まるし、縫うのに集中すればセリフは出てこない。一度に二つのことを同時にやるのは、やっぱり難しいです。

――しかも、長ゼリフ。

馬場園 そうなんです。だから、そのシーンのセリフは、かなり練習しました。普段から呪文のようにずっと言い続けて、体に染み込ませるようにして覚えたんです。移動中でも、何をしているときでも、それこそ夢に出てくるくらいに徹底的にやりました。

――うわ~、大変だ!

馬場園 それでも、難しかったです。よく頑張ったねって言ってほしいです(笑)。

――よく頑張ったね!

馬場園 あはは、ありがとうございます。

――ちなみに、『海月姫』のヒロインは、NHK朝ドラ『あまちゃん』で知られる能年玲奈さん。現場では、どんな子でした?

馬場園 もちろん、ご一緒したのは初めてでしたが、ホント、赤ちゃんみたいにかわいい子でしたね。抱っこしたときに優しく背中を叩いてあやしながら寝かしたい……って、母性をくすぐる子でしたね。

――じぇじぇじぇ! そうなんですねえ。

馬場園 能年ちゃんはピュアで、しっかりしている。だけど、ちょっと変わったところもあるんです。たとえば、休憩時間に、みんなでお菓子を食べようという時に、自分のぶんを取ると隅のほうに移動して、コソコソ食べていたりする んです。

  1. 1
  2. 2
  3. 3