最近、「オタク」で知られた日本人の作家が、80人以上の愛人との夜の営みを赤裸々にネットに書き込んでいたことが話題になった。80人以上の女性と不倫するなんて、愛にあふれた歌舞伎町案内人も顔負けだ。

ただ、自分の地位や影響力を背景にセックスを迫り、女性のベッドでの様子を公開するのはセクハラ(性騒擾)でしかない。

中国人は真面目だからセクハラなんてしない……わけはない。セクハラに絡んで最近、中国で驚くべきニュースが流れた。広東省深圳の女性公安局長がこともあろうか、その地位を利用して、常にイケメンの部下を伴って出張。男女関係を迫っていた、というのだ。山西省でも最近、市長や市の共産党ナンバー2の「姦通」が明らかになった。

もちろん、中国で権力者の「姦通」は単なる浮気や不倫ではない。自分の立場や権力を利用して、男女関係を迫るケースが大半だ。中国では男の権力者はほぼ全員「姦通」していて、よほどハイレベルな高官以外はそれほど関心を持たれない。だから、女性高官のケースがニュースになるのだ。

中国では、日本以上に権力や立場を利用したセクハラが横行している。一番目立つのが、大学教授と女子大生のパターン。彼らは単位や卒業をエサに、最初は体へのタッチから始まり、男女関係を迫っていく。

写真を使ったセクハラであるリベンジポルノは最近、中国でも話題になりつつある。高校生が自分の気に入らない相手を全裸にして写真を撮り、ネットに公開するという新たなイジメも起きている。

電車やバスの痴漢も多い。中国で「セクハラ」が横行するのは、何度もいうが、合法的な性風俗が存在しないから。モヤモヤを解消する術がないから、権力のある人間は自然とセクハラに向かう。性のオープン化だけが中国を救う、と改めて我が祖国に忠告しておこう。


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