競馬新理論 井崎脩五郎
「悪夢」のような大自慢大会


競馬の「悪夢」には、ふた通りある。
「この馬が負けるなんて!」
もうひとつは、
「こんな馬が来るなんて!」
このふた通りである。

昨年9月27日(土)、阪神最終レースに出現した悪夢という暗号は、まるっきり人気のない3頭によって構成されていた。6、7、8番に入った3頭の名前の末尾が、つなげるとアクムになっていたのだ。

6番 グインネヴィ(ア)
7番 マンドレイ(ク)
8番 レッドオーラ(ム)

この3頭、いずれも前走でふたケタ着順の大敗を喫しており、そろって人気薄。
単勝オッズは、6番から順に「125.1倍」「53.8倍」「28.1倍」だった。
だけど、この3頭が突っ込んで来て、本命党は悪夢を見てるような気分になったりしてなあ……と、立川末広はこの3頭の馬連ボックスを買ってみたというのである。

そうしたら、まさかが起きてしまった。
8番レッドオーラムが中団から差して来て1着。先行した6番グインネヴィアが2着。
なんと、馬連で12万2490円という超大穴が転がり込んで来たのだ。

レース後、まるで悪夢のような大自慢大会を延々とやられてしまった。

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