競馬新理論 井崎脩五郎
孝行娘に感謝しなきゃなあ


江戸中期のことだが、父親が不法賭博にのめり込んで多額の借金を作り、その穴埋めを娘がした。そのカネの作り方というのが、大の男でも嫌がる死体洗い。どんな死体でもその清拭(せいしき)を手がけ、一日じゅう働いて、一年で父親の借金を返済したというのだから頭が下がる。江戸きっての孝行娘、「骸(むくろ)洗いのおとせ」と講談にもなった。

こんな話を思い出したのも、タレントのローラが、寝ずに働いてためたおカネを500万円も払い、父親のアル被告がおかした罪の賠償金と保釈保証金にあてた――というニュースが報じられたからである。
ローラも大変だなあと思っていたら、1月18日(日)、中京メーンの長篠Sにすごい暗号が出た。

6番(ヒ)ー(ラ)
7番(ダ)ノンウィスラ(ー)
8番(ネ)(ロ)

丸で囲った部分をご覧になっていただきたい。6~8番に入った馬の頭文字がヒダネ、尻文字がローラになっていたのである。

ローラの火種(ひだね)といえば、父親のアルに決まってる。
長篠Sの出走馬の中に、アルと名の付く父親(種牡馬)を持つ馬はいないかと、探してみた。そうしたら、いたんだな、これが。ダンスディレクターの父親がアルデバランだったのだ。注目していたら、ちゃんと2着に来た。

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