"心構え"を説きキャバ嬢と…

地方から都内を流すようになって11年の清水豊さん(50)が乗せたのは女性芸人C。2年ほど前に年下夫と離婚した彼女は、
「裏通り一本まで細かく道順を指定して、ちょっと間違えただけでも"なんで間違えたのよ"と問い詰めてくるんです。それこそ"どこ見てんのよ!"って。で、"なんで、ついうっかりなのよ。奥さんとケンカでもしたの?"って余計なことまで言ってきて。ケンカして離婚したのは自分じゃないの、って思いましたよ」

法人を"卒業"、昨年から個人タクシーを始めた渡辺洋二さん(55)が「仲間内では有名」と切り出すのは、料理上手の中堅芸人D。
「当たりがきついそうで、"そんなん知らんて、それでプロ言えるん""寝て行きたいからタクシー乗っとるところもあるやんか、それがこっちで全部指示せなあかんとかありなん? はぁ……"って感じだそうです」

ただ、渡辺さんには、
「いい人でしたよ。怖そうな顔してるけど、"行きつけのおいしい店ある?"とか機嫌よく聞いてきて、大通り沿いの昔ながらの洋食店を挙げると、"聞いたことある! 1回行きたいと思ててん"と話が弾みました」

気分の上下が激しいのが美人女優Eとの離婚の原因ではないか、などと運転手仲間では話題だという。
外国人タレント妻との離婚が取り沙汰されるタレントのFを乗せた中島聡さん(38)は、こう嘆息する。
「乗るなり奥さんの悪口。確かに強烈なキャラだけど、そうも言えず、あいまいに返事してたら、"あんた、どっちの味方なんだ"から始まって、"運転手の心構え"みたいな話に。思うに"客を気持ちよくさせろ"ってことのようでした」
ただ、そのとき同乗していたのは、どうやらキャバ嬢だったようで、
「あのあと気持ちよくしてもらったんですかねェ」

"意外な素顔"ではなく、"さもありなん"という話を最後に紹介しよう。
深夜の繁華街を得意とする小柳信吾さん(44)が語るのは、ご意見番的なセレブ女性タレントのGの話。
「深夜の六本木で若い女性2人を降ろしたあとに乗ってきました。すると途端に説教。"あの2人、未成年でしょ。夜中にこんなところにいたら注意しないと。仕事をどう考えてらっしゃるの。運べばいいってものじゃないのよ"って」

ちなみに行き先は、新宿二丁目だったという。
「まあGさんが言うことも、もっともではあるんですが、彼女は、どこの偉い大統領でも手を焼くでしょうね」

芸能人のみなさま、タクシー車内も"社会"であることをお忘れなく。

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