歌舞伎町で、少数民族出身の工作員が店の裏方として働きながら日本語を取得し、やがてスパイとして活動する、という話を聞いたこともある。
「俺は政府高官じゃないから関係ない!」と思うサラリーマン諸氏もいるかもしれない。だが、クラブで隣に座った中国人ホステスが実は産業スパイで……という展開だって十分にあり得る。
実は中国は最近、人に頼ったスパイ活動よりネットを利用したサイバースパイに重点を移している、とも言われる。中国の情報機関はサイバースパイで「あまりに簡単に情報が取れることに驚いた」らしい。
「人と人の濃厚な接触」を悪用したハニートラップ、そして時代はサイバースパイへ。スパイの形態は、状況によって変貌していくのだ。
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