競馬新理論 井崎脩五郎
書かれてない字を読む


高松宮記念と書いて、高松ノ宮記念と読む。
同じような例として、源義経は源ノ義経と読むし、大伴家持(やかもち)は大伴ノ家持と読む。

いつだったか、フランス人の言語学者が、テレビで、「書かれていない字を読むのは、世界中でたぶん日本語だけ」と話していた。

実は高松宮記念は、その書いていない「ノ」という字が、目下キーワードになっている。名前のなかにノの字を持つ馬が、激走枠の目印になっているのだ。
皮切りは平成22年だった。キンシャサ(ノ)キセキが連対し、ピサ(ノ)パテックの同枠にいたビービーガルダンも連対。
続く平成23年も、キンシャサ(ノ)キセキが連対。
平成24年は、ジョーカプチー(ノ)の同枠にいたサンカルロが連対。
平成25年はゾロ目で、6枠に入っていたドリームバレンチ(ノ)とロードカナロアがともに連対。
そして平成26年は、コパ(ノ)リチャードとス(ノ)ードラゴンが連対している。

今年もコパノリチャードは要注意。前走は不良馬場とは思えない5F58秒7というハイペースに巻き込まれ、2か月余りの休み明けということもあって6着に後退したが、ひと叩きされての上昇は間違いなし。一昨年、休み明けで出たオープン特別のポートアイランドSで16着に大敗した直後、GIIのスワンSを圧勝した戦績が光る。

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