●プロ釣り師

職業として漁師をしている人以外、日本で釣り(フィッシング)だけで暮らしているプロはほとんど存在しない。釣りの中で唯一プロが存在するジャンルがバスフィッシングだが、バスプロといっても大会賞金だけでは年間せいぜい数百万円程度。ボート代や大会への参加費、宿泊費は自腹なので、ほとんどのバスプロたちは兼業でサラリーマンをしていたり、釣具店を経営したりしながら活動しているのが実態だ。

一部、釣り具メーカーから釣り道具を支給されて新商品の開発に協力するテスターや、タレント的に雑誌やメディアで活躍する人もいるものの、趣味と実益を兼ねた副業プロが多いようだ。


●麻雀プロ

麻雀プロとはいっても、もちろん賭け麻雀で稼いでいるわけではない。競技麻雀の大会の賞金などで収入を得ている人たちのことだ。ただし、大会の賞金だけで食べていける麻雀プロは皆無といっていい状態で、トッププロといえども、おもな収入源は雀荘やテレビのイベント出演料や麻雀ゲームのキャラクター版権など。

大多数の麻雀プロはサラリーマンをしていたり、雀荘の店員として働きながら生計を立てているのが実情らしい。最近では、美人雀士として有名な二階堂姉妹をはじめとして、タレント的に活動しているパターンもある。

ちなみに、プロになるには、麻雀プロの団体の試験を受けて合格する必要がある。いわばプロテストで、麻雀の知識・実技を試されるのはもちろん、一般教養や面接、マナーの審査もある。日本には6つの麻雀プロ団体が存在しており、現在プロ雀士と呼ばれる人たちは、基本的になんらかの団体に所属して活動しているのだ。


●ユーチューバー

最近ではYoutubeにゲーム実況などの動画をアップして収入を得る「ユーチューバー」という職業も話題となっている。いってしまえば「動画プロ」で、HIKAKIN、マックスむらい、瀬戸弘司など、人気ユーチューバーの動画には数十万から数百万ものアクセスがあり、Googleからのアフィリエイト収入やスポンサー収入などを合わせると、年収は数千万ともいわれているのだ。
一方で「あれくらいだったら俺にもできる」と人気ユーチューバーを目指して脱サラする人も多くいるが、そのほとんどは討死しているのが実態である。


さまざまなプロフェッショナルたちの実態を調べてみたが、ひとつだけ確かなのは、彼らはそのジャンルでは傑出した存在であるということ。彼らが活躍する裏側では、芽が出ずに辞めていった人たちが数多く存在しているのだ。それでも好きな何かがあるならば、一攫千金を狙ってプロを目指してみるのもアリ!?

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