須田慎一郎が徹底予測!中高年のための「とっても大事なオカネの話」
コンドーム業界でも「モノ作り・ニッポン」の技術力


今年3月上旬のことだ。
韓国発の形で、思わずニンマリさせられてしまったB級ニュースが発信された。

そのニュースとは、韓国で「姦通罪」が廃止されたことを受けて、韓国のコンドームメーカー・ユニダス社の株価が急騰したという一件のことを指す。
おそらく、韓国の一部の投資家が、「姦通罪」が廃止されたことで不倫が急増するだろう、とイメージしたものと思われるが、それはあまりに飛躍しすぎだろう。

ここ最近のコンドームのニーズは、本来の使用目的である避妊よりも、エイズなどの性感染症の予防の方に、大きくシフトしつつあるのが実情だ。
このため、エイズの爆発的な広がりとともに、コンドームに対する需要もまた、大きく拡大してきた経緯がある。そうしたこともあって、コンドームに対してはクオリティーの高さが最も求められることとなった。

その点でいうと、やはり日本製のコンドームの品質に対する評価は、世界でもトップレベルにあると見ていいだろう。

世界マーケットのシェアを見ると、世界ナンバーワンの地位に君臨しているのが、イギリスのデュレックス社で占有率26%。それに続くのが、日本のオカモトで同20%となっている。
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