競馬新理論 井崎脩五郎
昭和50年以降3頭のみ


たった3頭。
このことが、ルージュバックがいかに珍しいタイプであるかを示している。
ルージュバックは前走、男馬を相手にして千八のきさらぎ賞を2馬身差で圧勝しているが、昭和50年以降の桜花賞出走馬で、「前走、男馬を相手に千六以上の重賞を勝っていた馬」は、たった3頭しかいないのである。

年代順に、前走のレース名、距離、着差とともに書き出してみよう。

平成元年 シャダイカグラ ペガサスS 千六 1馬身半
平成3年 ノーザンドライバー ペガサスS 千七 2馬身
平成4年 エルカーサリバー アーリントンC 千六 1馬身半

どの馬も、前走で後続を1馬身半以上突き放す完勝を演じた馬ばかり。

気になるのは、これら3頭の桜花賞における結果だが、これは桜花賞に至るまでの通算成績と関係がある。
〔5200〕と連対率10割で臨んできたシャダイカグラは、その堅実味を生かし、大外18番枠を引きながら1着。逆に、〔4101〕と取りこぼしがあったノーザンドライバーと、同〔3212〕だったエルカーサリバーは、3着と5着に敗れているのである。ここまで〔3000〕のルージュバックは信用していい。
不安点はジンクスくらい。頭文字が「ル」という馬は、桜花賞で過去〔0106〕。初優勝か

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