データ予想 須田鷹雄
穴馬は逃げ・先行馬を狙え!


ごく当たり前の話だが、WIN5では、1着を取らないと的中にはつながらない。ハナ差の2着であってもハズレはハズレだ。
では、好走止まりになるのではなく「勝ち切れる馬」というのは、どんなタイプの馬だろうか?

これは、私がかつてWIN5の攻略本を出したときにも強調したのだが、逃げ・先行タイプを重視するのが効率的である。
同じくらい人気薄の馬でも、脚質によって「勝つか大敗か」「好走したが、惜敗」など、傾向は変わってくる。ハナへ行くような馬は競られたり、オーバーペースになったりすると大きく崩れることもあるが、一方で展開が味方すると勝ち切ることができる。

差し・追い込みタイプは人気薄で3着以内になった馬を集めてみても、1着数よりも2着、3着数が多く、3連複・3連単では利用価値があるが、単勝やWIN5では狙いにくい。
コースを問わず逃げ・先行馬を狙うことが好ましいと個人的には考えているが、実際のデータは、どうなっているだろうか。

WIN5導入以降、今年の皐月賞までを対象とし、3コーナーで3番手以内にいた馬の成績を集計する。該当馬が延べ30頭以上いるコースについて「3コーナー3番手以内馬」の勝率順にソートすると、トップが阪神ダート1400メートルで19・4%。以下、新潟ダート1800メートル、中山芝1200メートル、函館芝1200メートル、阪神ダート1800メートルと続く。対象となった50コースの中の最下位は中山芝2000メートルで、勝率5.0%。トップと、大きな差がある。

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