寝る前の15分は、今日のいいことを思い出して、味わってみよう!



前回の「あくびを誘う入浴法」に続いて、今回は「あくびを誘う入眠法」の巻。
前回と同じくストレスケア・カウンセラーの鈴木絢士さんが伝授してくれます。

先生
鈴木絢士(けんじ)さん
BTU東京校校長。ストレスケア・カウンセラー。これまでにのべ1万人にカウンセリングを行い、約750人のストレスケア・カウンセラーを養成。企業、学校、公共団体、一般を含め、4000人にレクチャーを行ってきた。著書に『あくびをすれば望みは叶う』。BTU東京校:http://www.btu.co.jp/


「眠る前の15分、何をしていますか?」

はい、眠りの女王ヒサコは、ふとんに入るとすぐに大好きなジャズボーカルのCDをかけます。よっぽどの落ち込みがない限り、最初の1曲が終わる前に意識がなくなります。ジャズを聞く以前は、古今亭志ん生の落語を聞いていました。そのときも、オチまで起きていることはほとんどなくて、いつも噺の途中で眠ってしまっていました(笑)。

「いいですね~。心身ともに前向きで健康な人はいつも寝る前に決まったことをしている人が多いのです。音楽を聞く、本を開く、ストレッチをする、ラインでお休みメッセージを送る……なんでもいいのですが、自分の気持ちや身体がくつろぐための行動を無意識に選んで、睡眠モードに切り替えているんです。ルーティンに飽きたら、別のものにとって代えることもしています」

まさに! 落語を何年も聞いていたのですが、5年ほど前からジャズボーカルがマイブームになり、いまも毎晩ジャズで寝ています。やっぱり、眠りの女王ヒサコは眠り上手~(パチパチパチ……)。

「しかし、なかなかそうもいかず、今日のイヤな出来事を思い出して、カッカしたり、後悔したり……ネガティブな感情に浸ってしまうこともあります。翌日の仕事のプレッシャーから、失敗を想像してしまったり……。そうしたことで眠れなくなる、という人は多いと思います」

眠りの女王にだって、たまにはそんなこともあります。たまにですけど……。そんなときは、どうしたらいいんですか?

「いい方法があるんです。“快感トピック再体験法”です。ぐっすり眠れて、よく朝はヤル気がみなぎる方法です」
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