17世紀末、キッドはマダガスカル島で乗組員とのトラブルから、アドベンチャー・ギャリー号に火を付け放棄した、という記録がある。

その後、ニューヨークで捕まり、イギリスに送られ、テムズ川の近くで1701年に絞首刑になった。  

キッドが処刑前に「ある場所に財宝を隠した」と証言したという伝説などが残され、多くの謎を秘めるキッドの財宝を題材として、エドガー・アラン・ポーの『黄金虫』、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの『宝島』などの作品が生まれたという。

また、1960年代には、沖縄県の大神島にキッドの財宝が眠っていると噂になったこともある。

2007年には、アメリカのインディアナ大学のチームがドミニカ共和国の近海で「クェダ・マーチャント号」(キッドが略奪した)とみられる船を発見し、そして迎えた今回の発見。

17世紀当時、銀(当時の国際通貨)と交換したアジアの豊かな物産を大量に積んだ船は、海賊たちの格好の獲物。見つかった船や銀の延べ棒から、世界中の探検家たちがさらなるロマンをかき立てられていることだろう。

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