競馬新理論 井崎脩五郎
その他大勢の18番一変


去年のオークスに出走していたエリーザベスト。もし、今年のオークスなら、注目を浴びる存在だったのではないだろうか。
なんといっても、その名前。昨年秋から今年春まで毎週紅涙をしぼったテレビ小説『マッサン』の主役、あのエリーの名が刻まれているからだ。

この馬、アルファベット表記はELIZA・BESTとなっているが、これをELLY・THE・BESTと書き換えると、「エリー、最高!」。
テレビ小説のエリーや、これを演じたシャーロット・ケイト・フォックスのファンにはたまらない名前だろう。もし今年のオークスに出てきたら、記念に1枚買っておくかと、応援馬券がかなり売れたに違いない。
実際には、去年のオークスでエリーザベストがどうだったかというと、これが相当に劇的。

18頭立ての最外18番から出て、18番人気でシンガリの18着という、まさにその他大勢だったのだ。
去年の今頃、マッサンのエリーも、シャーロット・ケイト・フォックスも、まったくの無名だったのと同じ状況である。
しかし1年たって、燦然と輝く存在になった。
まったく同じように、去年のオークスでエリーザベストが付けていたゼッケン18番が、今年のオークスでは一転、主役になりそうな気がする。

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