ETC設備を有する高速道路では、時間帯などの「ETC割引制度」が導入されている。しかしその割引内容が変更されたり廃止されたりで「結局どうなっているのかよくわからない!」という人もきっと多いはず。

2009年3月には、「普通車以下」を対象に、「休日(土日祝日)」に「地方で」高速の上限料金が1000円になる「高速1000円乗り放題プラン」が実施されたのを覚えている方も多いだろう。一定の条件を満たせば、距離にかかわらず利用料金が上限1000円になるという、今までの料金制度を大きく覆す内容だった。そこに深夜早朝割引や通勤割引などが導入され、複雑な料金体系になっていたのもまた事実だ。

大きな改正があったのは2014年4月。08年度に例の休日割引ほかの財源として確保した国費3兆円を13年度末で使い切ることになり、多額の税金を投入し続けるのが困難とされ、効果のあった割引策のみ残す方向で絞り込まれることになったのだ。

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