ワイシャツの裾は前と後ろが長く、両横が短い波型になっていますが、これには理由があります。

昔のヨーロッパでは、ワイシャツはパンツ兼用の下着として扱われていました。裾の前にボタン、後ろにボタンホールがあり、股間を包むようにしていたのです。つまり、あの裾は一種のフンドシということになります。
ワイシャツは、体の汚れを高価なスーツに着けないために作られました。服飾博物館などに保存されている古い時代のワイシャツのほとんどは、股間の当たったと思われる部分が茶色く変色しているそうです。

なお、ワイシャツはホワイトシャツの略語ですから、本来は白いシャツだけを指す言葉です。また、一部でカッターシャツと呼ばれることもありますが、これは外国では通じない和製語。大正7年、スポーツ用品メーカーの美津濃が第一次世界大戦の戦勝記念として発売した商品「カッター(勝ったー)シャツ」が語源です。

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