見ているだけで眠くなる!? 『最適仮眠授業』
快眠求めてどこまでも~!の眠りの女王ヒサコ。最近は、眠りの質がわかるという機器を見つけて、「おもしろそー!」と取材開始。女王自らその機器を何日も体験し、メーカーの担当者にもインタビューして、原稿も書いて…さあ、不眠の民に披露……と思ったら、サイトアップ直前、メーカーから「掲載したくない」とのお達し。なんでも、『日刊大衆』と品格が合わないから、なんですって。いまさらそんなの、ありィ~!? それにわが『日刊大衆』のどこと品格が合わないの~!?
……とまあ、そんなこんなの理不尽な仕打ちで、『快眠外来』更新が、のびのびになってしまい、眠れない夜が続いていた、眠りの女王ヒサコ。
「なかなか新しい記事がアップしないけど、どうしたんだ?」とご心配くださった方々、そんな事情ですみませんでした。でも、いつまでも、めげてはおりませぬ。
不眠の民のため、おー!復活~!というわけで、快眠ネタを探していたら、ユーチューブで、おもしろい動画を見つけました。その名も『よく眠れる美術史の最適仮眠授業』。
▼よく眠れる美術史の最適仮眠授業
教壇に立つのは、若い女性教師。ロングヘアにメガネ、白シャツ、ブルーのカーディガン。まじめで清楚ないでたちが、なぜかちょっとエロっぽい。シャツの下の胸も大きそうだし。
そしてビロードのようにやわらかい、ゆっくりゆったりとした口調で、授業が始まりました。
「今回は、近代絵画を語るうえで、はずせない、パブロ・ピカソ、についての、授業を行いたい、と思います」
ピカソの名前はとてつもなく長くて、本人さえ覚えられなかったという、その本名を読み上げます。
「パブロ・ピカソ、本名パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ……は、キュビズム、と呼ばれる、異なる複数の視点から、物体を捉えて、描写するという……」
へぇ~知らなかった! 長過ぎるピカソの名前におかしいやらびっくりやらで、そのあとの話が頭に入ってきません。
「……そのパブロ・ピカソ、本名、パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ………」
ひょえ~、このお姉さん、またまたピカソの本名を繰り返し始めました。
「…キュビズムの、原点ともいえる、1907年の、アヴィニオンの娘たちが…パブロ・ピカソ、本名、パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ……」だって。
こんな調子で、長ったらしい本名をことあるごとに繰り返しながら、ピカソの作品について語っていくのですが、内容はまったく頭に入ってきません。
ふと気がつくと、BGMにはヒーリングミュージックが流れています。そのうち画面もだんだん曇ってきて……ついには画面が真っ暗になり、コトンと眠りに落ちる――。
長い名前は、まさに落語の「寿限無(じゅげむ)」と同じ。何度も繰り返されているうちに、確実にヘラが入ってきて笑えてきます。ラストにもちゃんとオチが用意されていて、「おあとがよろしいようで」チャンチャンとなる。
同じコンセプトで作られた、『よく眠れる日本史の最適仮眠授業』『よく眠れる倫理の最適仮眠授業』も必見。
そういえば、こんな先生いたなあ……。あった、あったこんな授業……。退屈で退屈で眠気をこらえるのに必死だった……。学生時代のことが懐かしく思いだされることでしょう。
これで本当に眠れるか? は、さておき、クスッとなってリラックス。緊張はきっと解けます。でも、虫の居所によっては、あまりのバカバカしさに「なんだよー」とムカついちゃうときもあるかも。もしそーなったら、ごめんなさーい!
ちなみに、この動画を作ったのは、大学受験のための講義を動画で配信している『受験サプリ』(http://jyukensapuri.jp/)全国の予備校で受験生を教えてきたトップクラスの講師陣の講義が、月額980円で見放題なんだそう。
この『眠れる授業』は、宣伝のために作った動画なのでしょうが、こういうシャレって、ほんとオシャレ。眠りの女王は大好きです!
ま、なにはともあれ、動画を見てみてください~!!
▼よく眠れる日本史の最適仮眠授業
▼よく眠れる倫理の最適仮眠授業
(取材・文/眠りの女王ヒサコ)