競馬新理論 井崎脩五郎
憂き世離れが好きなのかも


日本の競馬の結果が、海外のマスメディアで報じられることはほとんどないが、ハルウララは違った。「百戦以上して未勝利の馬が、断然の1番人気に!」と、そのフィーバーぶりが欧米で報じられたのである。

和歌山電鉄の貴志(きし)駅で駅長を永く務めたメスの三毛猫の「たま」が死亡し、その社葬が6月28日に同駅で行われたことも「ネコの社葬に3千人!」と、海外メディアが一斉に報じた。

なぜ、こうした浮世離れした話に世界は飛びつくのだろう。
じつは、浮世離れという言葉は「憂き世離れ」と書くのが正しいという説がある。憂きことばかり多いこの世にあって、思わず頬がゆるんでしまうような話が憂き世離れなんだとか。もしかすると、そういう話に、世界の人々も飢えているのかもしれないなあと思う。
われわれと同様にね。

猫のたま駅長で思い出したが、去年11月2日(日)の京都競馬。3Rのサラ2歳未勝利戦で、5枠と6枠に入った馬の名前の上部が「ネコキティ」になっていた。

5枠 (テ)(ィ)ーエスクライ
〃 (キ)ラメキオトメ
6枠 (コ)スモアルゴル
〃 (ネ)オスターダム

猫のキティちゃんのご利益があるかもと枠連(5)(6)を買ったら、これが的中、ただし180円。キティちゃんて堅実なんだね。

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