競馬新理論 井崎脩五郎
函館と箱根をむすぶ大穴線
「重賞でゾロ目が出ると、翌年からその重賞で新しいシミュレーションが始まる」
これは、タカモト方式の産みの親である故高本公夫さんの言葉。
じつは、函館記念においても、平成23年にゾロ目の(2)-(2)が出ている。
では、その翌年からどんなシミュレーションが始まっているかというと――。
これがどうやら、函館記念にふさわしく、ハコ型の「ロ」(片仮名のロ)、あるいは「口」(くち)が激走のキーワードになっているようなのである。
まず平成24年は、伏兵イケトップガンが2着に突っ込んできたのだが、この馬の所属は石毛厩舎だった。石には"口"が使われている。
つづいて平成25年は、名前の中に"ロ"の字を持つトウケイヘイローが57.5キロというトップハンデをものともせずに、逃げ切り勝ち。
そして平成26年はというと、名前の中に"ロ"の字を持つ騎手がたった一人だけ出ていた。
オーストラリアから短期騎手免許で来日していたナッシュ・ローウィラー騎手。そしてこのローウィラー騎手が、伏兵ダークシャドウで2着に追い込んできたのである。
今年の要注はダービーフィズ。
ハコつながりになる今年の"箱"根特別の優勝馬だ。
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