競馬新理論 井崎脩五郎
「竜虎相搏つ」の格言通り


「竜虎相搏つ」という格言がある。
広辞苑に〈実力の伯仲した強豪同士が相対して戦う〉と解説されている。

じつは、6月21日(日)の阪神競馬で、この格言がすぐ頭に思い浮かぶ枠が出現した。
10Rの灘Sで、竜(ドラゴン)と虎(タイガー)が、同じ枠に入っていたのである。
3枠に、こういう名前の馬が同居していたのだ。

3枠 (ド)(ラ)(ゴ)(ン)ピース
〃 (タ)(イ)(ガ)(ー)シード

この両馬とも、前走で掲示板を外しており、格言にある"強豪"とは呼べない人気薄。
そこで、このレースの強豪を探してみた。

「前3走とも掲示板を外さずに5着以内に入っているうえに、うち1回は勝っている馬」
この条件で絞ったら、該当馬はたった2頭しかいなかった。

1番 グッドマイスター
3番 テイエムダイパワー

もちろん、両馬とも人気馬。もしこの両馬が激しく競り合ってゴールに飛び込み、「さあ、どっちが勝ったか!」というレースになったら、竜虎相搏つという格言のとおりだなあと思っていたら、なんと――。

本当にそうなったのである。
1着テイエムダイパワー、わずか0秒1差で2着がグッドマイスター。馬連が1010円。

競馬は不思議だよ、ホント。

本日の新着記事を読む