競馬新理論 井崎脩五郎
バカチンで天下取った気分


「バカチンと聞いて、連想するのは誰だろう?」
競馬場でそういう話になったことがある。6月20日(土)、東京1Rで、1~4番に入った馬の名前の末尾がバカチンだったのだ。

1番 オレデヨケレ(バ)
2番 コスモブラン(カ)
3番 メロメロパン(チ)
4番 シトロ(ン)

「連想するのは武田鉄矢だなあ」
「俺もだなあ」。

その声多数。
1974(昭和49)年に海援隊が、リーダー武田鉄矢の自伝といってもいい『母に捧げるバラード』を発表。歌中、タバコ屋を営む母親がフォークソングに血道をあげる息子を博多弁で叱るセリフがある。のちに武田鉄矢が「本当によく、このバカチンが、このアホがと叱られたものです」と述懐。それがこの連想を生むのだろう。

そこでこのレース、騎手名か調教師名に「武」「田」の両方を持っている馬がいないか探したら、1頭だけいた。スリラーインマニラ。単勝オッズ26・9倍の人気薄。
(武)井調教師内(田)博幸騎手前走の新馬戦で、先行したものの失速して、0秒9差の9着。

買いづらいけど、まあせっかくだからと、複勝だけ買ってみたら、これがなんと、中団から差してきて3着。複勝が210円ついた。

新理論て、こういうとき、天下取った気分になるんだよな。

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