日本酒に「◯◯正宗」という名前が多いトンデモな理由とは?の画像
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日本酒の銘柄には「○○正宗」と名付けられたものがやたらと多いような気がします。この「正宗」には、どんな意味があるのか。なんとなく、人の名前に由来すると思っている人もいるでしょうが、じつはそれほど深い意味はありません。ただのダジャレです。

初めて「正宗」が使われたのは江戸時代後期でした。山邑太左衛門という灘の蔵元の主人が、酒につける新しい名前について思案していましたが、なかなか妙案が浮かびません。
そこで、気晴らしでもしようと京都に出かけ、知り合いの住職を訪ねました。そこで目に飛び込んできたのが、机の上に置かれた経文に書かれていた文字です。その文字とは、「臨済正宗」でした。
「正宗(せいしゅう)……清酒……、うん、コレだ!」
そうひらめいた山邑が「正宗」を酒銘にしたところ、これが大うけ。人気になったため、各地でマネする者が続出したんだそうです。現在、「正宗」の付く酒は全国に100種類以上。中には「スキー正宗」(新潟)とか「オバステ正宗」(長野)、「楽器正宗」(福島)などの変わり種もあります。

商品名の由来を調べると、ほかにもイメージと違うものが結構あるようです。たとえば「アンデスメロン」は、アンデス山脈とは無関係。作って安心、売って安心、買って安心という意味を込めた「安心ですメロン」を略したものです。
また「ポンジュース」の「ポン」は、ナンバーワンになれるようにと、「ニッポン一」のポンを取って名付けられもの。いろいろな由来を調べてみると、面白いかもしれません。

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