本音は反日じゃない? 中国人と韓国人が大好きな「メイド・イン・ジャパン」一挙出し!の画像
本音は反日じゃない? 中国人と韓国人が大好きな「メイド・イン・ジャパン」一挙出し!の画像

「嫌い嫌い」と言いながら、心の内でとめどなく溢れる日本への愛情。乙女の如く複雑に揺れ動く恋心に本誌が肉薄する!

「今年2月の中国最大の連休期間である『春節』では、わずか1週間で45万人もの中国人が来日したことを考えると、この7~8月の来日中国人は推定100万人以上。同じ時期に、韓国人も50万人以上が来日していると思われます」
全国紙記者がこう話すように、今夏も大挙して日本にやって来た中韓2か国の観光客。読者の皆さんも、この夏休み中にあちこちでその姿を見かけたはずだ。

彼らの楽しくてたまらなそうな姿を見ると、中国の日本領海への侵犯然り、韓国の世界遺産登録妨害然り、わが国への嫌がらせは何なのかと思うのが自然な考えだろう。
いったい、彼らの本音はどこにあるのだろうか。その複雑な心理の源とは何なのか。

まず、彼らをよく見かける場所の代表格が、ドラッグストアだ。韓国人観光客に詳しい李策氏は「韓国人のお土産で最も喜ばれるのが医薬品」と話すが、やはり目立つのは韓国人よりも中国人の姿。『本当は日本が大好きな中国人』(朝日新書)の著書があるジャーナリストの福島香織氏は、その理由をこう話す。
「中国は医療費がとても高額で簡単には病院に行けないうえ、老後の保障もない。ですから、自分の体は自分でケアしなければならず、健康に強い関心があるんです」

医療保障が整っているうえ、高品質な医薬品が手軽に入手できる日本は、隣国にすれば地上の楽園なのだ。しかし、中には誤解されているモノもある。それが、乳酸菌飲料のヤクルトだ。栄養価が高いのは事実だが、
「長寿を導くだけでなく、抗がん剤としての機能も持ち、さらに、肌に塗れば美肌をもたらし、パパイヤジュースを混ぜて飲めば、おっぱいが大きくなると信じられて、一時期は品薄状態に。ヤクルトの転売屋が出るほどでした」(前同)

中国では、ヤクルトさえあれば医者も薬もいらないということなのか……。また、中国人の"爆買い"といえば、家電量販店も外せない。炊飯器やドライヤー、温水洗浄便座などを大量購入する光景は、すっかりお馴染みだ。

日本の技術力が優れている証だが、「これらの商品は現地でも売られているのに、誰も買わないんです」と明かすのは、『なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?』(中公新書クラレ)を上梓した中島恵氏だ。
「円安元高による割高感もありますが、それ以上に、中国の業者が売っているものは偽物の可能性が高いからです。中国人は中国人が信じられないんですよ」

なんとも残念な話だが、逆も然り。メイド・イン・チャイナであっても、日本で売っていれば、それは爆買いの対象になるというのだ。
「日本人が品質管理をして、日本人の目に適ったということが、彼らの購買意欲をそそるんです」(前同)

そんな繊細(せんさい)な(?)中国人の価値観を話す中島氏によると、神社に売っているお守りやお札も、人気のお土産グッズだというが、
「"この神社がいい"というこだわりはないようです」

ちなみに、神社の中でも、日本の戦没者を祀り、中韓との軋轢(あつれき)を生むこともある東京・九段の靖国神社は、
「嫌いな人もいますが、中国人が多く訪れる観光地。何かと話題になるので、一度は見てみたいと考える人が大勢いるんです」(前同)

また、前出の福島氏によると、「熊出没注意」と書かれたステッカーも、若者を中心に人気だという。
「"熊出没注意"は中国語で"私の運転に注意してね"との意味にも取れるので、持って帰って車に貼っている人がたくさんいますよ」

一方、韓国人に人気のメイド・イン・ジャパンは、車のチューニングパーツだ。
「もともと大型の車をガンガン飛ばして走るのが大好きな韓国人ですが、"車をいじる"ことがまだ普及していないため、改造用のパーツがあまりないんですよ。日本では、1980年代から走り屋が増え始め、それに伴い技術が発展。韓国人には、そのすべてが憧れなんです」(前出の李氏)
そのため、車のホイールやオイルなどを買いに来日したり、輸入したりする人が増えているそうだ。

さらに意外なところでは、
「日本の芋焼酎が人気です。韓国にも焼酎はたくさんありますが、あの香りは韓国にはないですからね。現地でも、日本式の居酒屋が増えています」(前同)

また、韓国人は「築地で寿司を食べるのが大好き。わざわざ食べに行くほど人気は高い」(同)という。日本食は、文化の垣根を越えて、韓国人の胃袋と肝臓を、しっかりキャッチしているのだ!

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