このおばあさんは、あり得ないほど「弱め打ち」をしていました。そこを狙っているというよりハンドルを握る力が弱すぎるのかも。定石を大きく外れた打ち方ですが、途切れることなく羽根が開いて、ドバドバ拾って当たりまくり。
プロとしては本当に情けないのですが、閉店間際にもう一度だけ座っておばあさんのマネをしたらこれが大爆発。わしがパチプロであるのは店にバレバレなのでもう止めていますが、素人に完敗したのは厳然たる事実です。
数年前にも似た出来事がありました。京楽の『冬のソナタ』を打っていたのですが、1000円で25回転も超えそうなほどの抜群な釘状況。ところがふと隣のおばあさんを見ると、わしよりも回転数の増え方が速い。
きっと打ちっ放しでムダ玉だらけなのかと思いきやそうでもない。投資スピードはわしと同じです。なぜ!? とストロークを見てビックリ。右打ちスレスレであさっての方向に強め打ち。このおばあさんは常連客ではなかったので、わしもシレッとマネしてみると1000円30回転以上に! これには驚きました。
この頃の京楽機種は『冬のソナタ』と同じような釘ゲージ(釘配列)の機種が多かったので、このあとも「右打ちスレスレ打法」を活用してかなり稼げました。あの時のおばあちゃんに再会したら金一封を贈らないと(笑)。
パチプロたるもの、打っている時でもそうでない時も勝つための努力を欠かしません。それだけに自分の技術や知識には絶対の自信を持っています。しかしそんなプロでも天狗になった鼻をヘシ折られることがあるんですのう。
むやみやたらとキョロキョロしたり、露骨な台の横取りなどはマナーとして自制すべきですが、勝つためのヒントはそこらじゅうに転がっています。ボーッとしてるフリして生き馬の目を抜く。パチプロ気分で目を光らせれば、きっと何かを見つけられるかもしれませんよ♪
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