アイドル時代の経験がベース

――そもそも、なぜスポーツインストラクターに?

松野 もともと体を動かすのが好きで、アイドル時代からダンスに興味があったんです。最初に芸能界に入ろうと思ったのも、ダンスがタダで習えるって書いてあった「乙女塾」のメンバー募集を見たのが、きっかけだったんですよ。当時から、振り付けに一番うるさいのが私で、ライブのリハーサルや振り付けの自主練習のときに"手の高さをもっとちゃんと合わせよう"とか言うタイプでしたから。

――では当時から、エアロビなどにも興味が?

松野 いえいえ。25歳で結婚して、主婦として過ごしている中で、ちょっと体重も増えてきたので、夫にもススメられてスポーツジムに通いはじめてからです。気がついたら、スケジュールがジムの予定で埋まっちゃって、体を動かさないと気持ち悪いみたいな感じになっていたんです。

――それで、インストラクターになっちゃおうと。

松野 私の"ふくらはぎ"を見た、あるインストラクターの先生が、スカウトしてくれたんです。

――えっ? どんなふくらはぎなんですか?

松野 この"ししゃも(ふくらはぎ)"なら、長時間の運動やジャンプにも耐えられるから、インストラクターにならない?って(笑)。そんなところまで見ていてくれたんだって、うれしかったですね。それで学校に通って、筋肉のことや骨格のことなどを勉強して資格をとって、インストラクターとしてデビューしたんです。

――資格をとれば、デビューできるんですか?

松野 いえいえ、自分でジムに営業に回るんですよ。インストラクターがたくさんいる中、レギュラーレッスンを持つっていうのは、ものすごい競争なんです。

――"ribbonが営業に来た!"って驚かれたんじゃないですか?

松野 どうでしょう。いずれにしても実力の世界ですから、私も熱意とアイデアを伝えて、最初は初心者向けクラスを、週2本でスタートさせてもらいました。

――初めての指導はいかがでしたか?

松野 アイドル時代よりも緊張しましたね。

――会員さんたちの反応はいかがでしたか?

松野 クラスが終わると、皆さんをお見送りするんですが、「楽しかったよ~」みたいな声をかけていただいて、うれしかったですね。本当の評価は2回目の集客に現れるといわれているんですが、ちゃんと集まってくれて、ホッとしたのもよく覚えています(笑)。

――ribbon時代の経験っていうのも、大きいんじゃないですか?

松野 すごく生きていますね。会員さんたちとのコミュニケーションだったり、見せ方、内容、構成などはアイドル時代に見てきたライブの演出などが、無意識のうちにベースになっていると思います。あと、フラのクラスとラテンのクラスでは、会員さんに"同じ先生とは思えない"って言われるほど雰囲気が変わるみたいですが、それは舞台女優としての経験かなとも思いますね。

――そのダンスの世界に入り込めるんですね。

松野 音楽も衣装も、クラスごとにすべて変えているんですが、特に意識をしなくても、話し方や表情も変わっているみたいです。

――すごいなぁ。会員さんも楽しいでしょうね。

松野 本当に天職だと思っています。

――永作さんたちは、そんな松野さんを、どうご覧になっているんでしょう?

松野 永作は、お姉ちゃんのような存在で、料理を教えてもらったこともありました。今も仲よくて、とても応援してくれています。通っている美容院も永作に教えてもらった店で、担当者も同じだし、突然「いつ大丈夫?」みたいなLINEが入って、愛ちゃんと3人で食事ということも、よくあるんです。

――いいですね~。

松野 ほかにも、当時のアイドル数十人のLINEグループ「アイドル会」もあって、定期的に集まったりもしているんですよ。

――どんなメンバーがいるんですか?

松野 立花理佐ちゃん、仁藤優子ちゃん、東京パフォーマンスドールのメンバーなどなど。

――豪華ですね。どんな話をしているんですか?

松野 当時のことが多いですよね。実は、誰と誰がつあっていたよねとか。

――おお~、我々が知らないスクープを、ご存じだったりするわけですね。

松野 知ってますよぉ~。そうやって、一緒に青春を過ごした仲間たちと、今もつきあえているのは、幸せなことだなと思います。


そのエネルギーあふれる笑顔からは毎日の充実ぶりがビンビン伝わってきました。ribbon再結成もお願いします!



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