競馬新理論 井崎脩五郎
キで始まりクでしめる


菊花賞では、キク(菊)のキの字を頭文字に持つ馬が、6頭も連対したことがある。戦後すぐのキングライトに始まり、キタノオー、キタノオーザ、キーストン、キタノカチドキ、キャプテンナムラと、オールドファンには懐かしい名前がつづく。

じつは、この他にも、頭文字キという馬の同枠馬が、3頭連対したことがあり、頭文字キは、菊花賞の大きな注目ポイントになっている。その菊花賞に、今年、キタサンブラックが出走してくる。

キクという言葉と同様に、キで始まりクでしめる名前を持つ馬の出走は、昭和51年のキングラナーク以来、史上2頭目。
キングラナークは菊花賞が初の重賞出走で、21頭立てのシンガリ人気。後方のままで18着に大敗しているが、この名で菊花賞に出走したご利益なのか、その後、重賞を三つも勝っている。また、菊花賞でキングラナークの同枠にいたホクトボーイも、重賞に出たのは菊花賞が初めて。後方のままで17着に大敗したのだが、その後、天皇賞(秋)をはじめとして重賞を五つも勝ったのだから、キングラナークのご利益のご相伴(しょうばん)にあずかった――ということなのだろう。

キタサンブラックという名前にも、同様のパワーがひそんでいると見て、ここはキタサンブラックの先行前残りに注目。母の父サクラバクシンオーという馬が、超スローで三千こなしたりしてなあ。

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