進次郎氏は強い危機感を抱く

さて"大臣病"患者は、石原伸晃元環境相が率いる石原派も同じ。
「同派は石原環境相退任後、大臣ゼロの状態で安倍内閣で、ずっと冷遇されていました。それが今回、森山裕農水相が誕生。面目を保てた石原氏はホッと胸を撫で下ろしてるはず」(自民党古参議員)

一方、悲哀を味わったのが、党内第2派閥の額賀派、1人の閣僚も出せなかった山東派(旧高村派)だ。
「額賀派は、安倍首相出身派閥の清和会と、かつて死闘(田中角栄VS 福田赳夫両元首相)を演じた派閥。その怨念の派閥争いがいまだ連綿と続いており、今改造人事での冷遇となっています」(前同)

かくの如き恐ろしき永田町の魑魅魍魎とは、一線を画す政治家もいる。自民党のプリンスこと小泉進次郎前復興政務官(無所属)だ。
「進次郎氏は、安倍首相の路線のままで、日本が生き残れるだろうかとの強い危機感を持っています。そこで、今回は首相直々の入閣要請を断り、復興政務官の座からも下りた。フリーの立場で、日本の将来を見据えた政策をじっくり勉強しようと、野に下ったんです」(前出の鈴木氏)

ちなみに、今改造で入閣した安倍首相を含む20閣僚のうち、公明党の国交大臣を除く全員が「靖国派」(「日本会議国会議員懇談会」「神道政治連盟国会議員懇談会」「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のいずれかに所属)議員だ。

思惑乱れ飛ぶ内閣改造を成し終えた、安倍首相。いったい、これからの日本はどこに向かうのか!?

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