――芸能界に入ってから、ずっと女優ですか?

松岡 いえ、私が本気で女優を目指そうと思ったのはここ4、5年のこと。でも、すごく密度の濃い時間でした。意識も変わったし、生活のリズムも変わったし。

――なるほど。では、これから演じてみたい役とかシチュエーションとか、あるんじゃないですか?

松岡 制服ですね!

――制服?

松岡 いえ、制服を演じるんじゃないですよ(笑)。長いスパンで、制服を着るというのが私の夢なんです。

――制服の役じゃないと聞いて、安心しました(笑)。

松岡 しかも、こだわりがあって、セーラー服が第一希望なんです。ちなみに、セーラー服を着るのって難しいって知ってました?

――いえ、中年男性の私がそれを知ってたら怖いですよね(笑)?

松岡 あ、すいません(笑)。セーラー服ってファスナーが脇にしか付いていないので、誰かに引っ張ってもらわないと脱げないんです。友達で学生時代にセーラー服だった子が上手くて、一発で脱ぐんです。マジックみたいですよ。そんなふうに上手く出来るようになりたいなって思います。

――でも、最近はあまりセーラー服を街中で見ないですよね?

松岡 そうなんです。現代劇の学園モノって、けっこうブレザーが多いんですよ。でも、ベージュのブレザーは大好きです!

――それは着たことはあるんですか?

松岡 はい!

――いい笑顔ですね(笑)。ちなみに、制服を長く着たいって言ってましたけど、何歳くらいまで、イケると思っているんですか?

松岡 27歳ぐらいまでと思っているんですけど……。

――声が小さいですね?

松岡 実は以前、おぎやはぎのお二人に番宣で制服姿をお見せする機会があったんです。そしたら、「似合わねぇな~」って言われてしまって(苦笑)。

――それは、ショックだったんじゃないですか?

松岡 はい、少し心が折れました。でも、今度はスカート長めで赤いリボンという古典的なモノでリベンジして、あの二人をギャフンと言わせたいですね!

――女優というより、バラエティ寄りのメンタルをお持ちなんですね?

松岡 はい、目標は女版・八嶋智人ですから!

――俳優ながらも、そのコミカルなキャラクターで、バラエティ番組やMCなどを務められている、あの八嶋さんですか?

松岡 そうです。この世界で「誰を目指そうか?」と考えたとき、小学校の頃に見ていたバラエティ番組『トリビアの泉』(フジテレビ系)を見て思いついたんです。コミカルで軽快で、舞台でも映画でもドラマでも、すごくひきつけられる。たぶん、演出家さんとかスタッフの方から頼られていると思うんですよね。バラエティでも違和感ないし。そう思ったときに「女版の八嶋さんの位置、空いてるじゃん!」って思って。

――八嶋さんの話になった途端、すごい勢いで話し出しましたね(笑)。

松岡 だって、大好きなんですもん。

――すごい熱の入れようですね。お会いしたことは?

松岡 今年の頭ぐらいに会えちゃったんです! バラエティの収録で、八嶋さんがMCをされて私がゲストだったんですね。そのとき言いました。「ずっと好きでした」って。

――初恋の人への告白みたいですよ(笑)。

松岡 でも、その後に対談する機会があったので、正直に言いました。「純粋に八嶋さんのことを好きだったんじゃなく"女版"の席が空いてたので……」って。

――どんなリアクションでした?

松岡 「そういう策略があったのね~」って、少しショックのようでした(苦笑)。

――罪な女性ですね(笑)。では、松岡さんがプライベートで好きになる男性ってどんな方なんでしょう?

松岡 以前は、包容力がある方って考えていたんですけど、最近は少しずつ変わっています。仕事柄、何か月も地方に行ってしまうことも全然あるし、毎月決まった収入があるわけでもないので、ちょっと古い言い方ですけど、大黒柱としてボンと立っていてくれるのが、私には合っているんじゃないかなと思ってきています。

――女優という仕事は大変ですからね。

松岡 それに、私は女優のお仕事をプライベートにまで引きずることがまだまだあるので、そこは覚悟してもらいたいですね(笑)。


ひと言ひと言、丁寧に答えてくれた松岡さん。すべての仕事に、真剣に向き合うその姿を見て、今後さらなる飛躍を遂げるであろうことを本誌は確信しました!



松岡茉優 まつおか・まゆ
1995年2月16日、東京都生まれ。T160。2008年、情報バラエティ番組 『おはスタ』(テレビ東京系)の"おはガール"として本格デビュー。以降、NHK朝ドラ『あまちゃん』や映画『桐嶋、部活やめるってよ』などに出演。女優として活躍する一方で『うつけもん』(フジテレビ)などのバラエティ番組でMCを務める。来年1月には、出演映画『猫なんて呼んでもこない。』が公開予定。

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