競馬新理論 井崎脩五郎
強い北風が吹いて北だらけ


菊花賞が行われた10月25日の朝、グリーンチャンネルをつけたら、「京都は強い北風が吹いています」というリポートがあった。この北風はずっとやまず、午後3時に始まったテレビ中継でも、京都競馬場の芝が、強い北風によって薙(な)ぎ伏せになっているシーンが映しされた。

あれを見て、新理論好きはみな、(今日は北風が強いのか。それじゃあ、(キ)(タ)サンブラックかもなあ…)と思ったのではないか。
そして実際、キタサンブラックは、好位5番手でじっと脚をため、最後の直線で内から一気に抜け出し、5番人気で勝利をさらってしまうのである。

キタサンブラックは、母の父がスプリンターのサクラバクシンオーで、菊花賞の3000mは向いていないと言われていたのだが、そんな不安説を一蹴する、見事な勝ちっぷりだった。手綱を取った北村宏司(ひろし)騎手のリードが光った。

レース直後に行われた表彰式。手綱を取られて誇らしげに馬場を歩くキタサンブラックを背にして、オーナーの北島三郎さん、そして北村宏司騎手が表彰台に立った。
(キ)(タ)サンブラック
(北)島三郎
(北)村宏司

まさに北だらけ。と、そこへ、プレゼンターの俳優山本耕史が登場した。なんとまあ、堀北真希のダンナ。よく出来てるよなあ。

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