本番前にキスシーンを練習!?

――キャバ嬢の世界を描いたあのドラマで、北川さんは主演として、のっけから大胆なベッドシーンを披露してくれました。

北川 本当に緊張しましたよ。人前で脱ぐなんて初めてですし、葛藤もありましたよ。

――恥ずかしかった?

北川 もちろんです(笑)。ただ、ベッドシーンのあった1話目の監督がいい意味で厳しかったので、恥ずかしいなんて言っていられない状況でしたね。とにかくこれは"アクションの一種"と思うようにして、指示された通りの"動き"を懸命にやっていた感じです。

――へえー。とはいえ、めちゃくちゃ色っぽかった。

北川 実際、撮られる角度を意識するだけで、全然、違ってくるんですよね。

――そうだったんですね。『嬢王』には蒼井そらちゃん、吉沢明歩ちゃんなど、錚々(そうそう)たる艶系タレントも出演していましたが、彼女たちからアドバイスは?

北川 実は私、あえて他の共演者の方と距離を取るようにしていたんです。というのも、私は周りが敵だらけの孤独な役だったので、現場で仲良くなってしまうと演技に支障が出る気がして……本当はもっとお話ししたかったんですけど。

――あのドラマこそ、女の子同士のドロドロとした争いが凄まじかったですよね。

北川 はい。でも、蒼井そらさんと共演したときは、完全に"負けた"と思いましたよ。私とは度胸が違う。肝っ玉が据わっていて、私なんか到底かなわないって。

――いやいや。北川さんの西岡徳馬さんとの濃厚なキスシーンなんかすごかった。

北川 あれは撮影前に西岡さんと打ち合わせをしていたんです"俺はこうキスしたほうがいいと思う"みたいに意見を言っていただいて、何度かキスも試してみて(笑)。やっぱり、ああいう時は男性がリードしてくれると助かりますね。私から"こうして"というのも、ちょっと変ですし(笑)。

――大人の男は"リード"が大切ですね。そういう男性と恋に落ちたい?

北川 もうこの年ですから、恋に落ちるというより結婚願望が強いですよ。子どもも産みたいですし。

――結婚するなら、どんな男性がいい?

北川 年上の方がいいですね。男性も年齢を重ねると余裕が出てくるじゃないですか。時間的にも精神的にも。私がすごくマイペースでわがままなんで、受け入れてくれる方がいいです。

――包容力のある男性ね。

北川 はい。それでいて、時々、子どもになれる人ですね。うれしい時にうれしいって表情ができる方。

――なるほど。おっと、もうこんな時間です。最後に今後の抱負を聞かせてください。

北川 恋に溺れる女性の役をやってみたいんですよね。

――おっ、どうして?

北川 さすがにこの年齢になると、恋に溺れるなんて痛々しいでしょ? でも、心のどこかで何も考えず、ひたすら好きという気持ちで突っ走りたい自分もいて。お芝居の世界でそんな願望を思いっきり叶えてみたいなあって(笑)。

――アハハ。まだまだ恋に溺れていい年齢ですよ!

北川 そうですかね、ウフフ。


色っぽいお姉さんなのに、話すとサバサバとした体育会系女子で、明るい人柄。それでいて、恋愛の話になると、「私、女子っぽい態度が取れないので……」と照れる表情なんかは、むしろ女子っぽくてかわいいのなんの! 大ファンになっちゃいました。



北川弘美 きたがわ・ひろみ
1981年2月2日、京都府生まれ。A型。T168‐B85W59H85。98年に『オスカーグラビアグランプリ』を受賞し、本格的に芸能界デビュー。その後、女優として数々のドラマに出演し、最近もドラマ『戦力外捜査官』に出演。その一方で、野球観戦が趣味で、大の阪神タイガースファンとしても知られている。

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