今年もいよいよ１２月目前。ギャンブラーにとって多忙を極める師走がまたもや巡ってくる。多忙なのは、年末は大レースが目白押しだから。１２月２３日に、競艇界のビッグレース「ＳＧ第３０回グランプリ」（ボートレース住之江）が開催されたかと思うと、２７日に中央競馬の「有馬記念」（中山競馬場）、２９日に南関競馬の「東京大賞典」（大井競馬場）、３０日に「ＫＥＩＲＩＮグランプリ」（京王閣競輪場）、そして、大晦日の日にオート界の１年を締めくくる「ＳＧ第３０回スーパースター王座決定戦」（川口オートレース場）が開催される。ギャンブルファンには楽しい、嬉しい１２月なのだが、そんなワクワク感も金をすってしまえばその時点で万事休す。寒空の下、腹を空かせてトボトボ歩くのは、アタシみたいな下流老人には厳しい。
思い起こせば、これまで数十年間、年末のビッグレースで大儲けしたという記憶は一つもない。おそらく、年越しにかかるいわゆるモチ代が欲しくて欲しくて、肩に力が入っているからかもしれない。年末は儲けようではなく、少ないお金でレースを楽しもうという姿勢がいい結果を生むかも――。
