ドラマや映画、CMで活躍中の女優・森カンナさん。公開中の映画『劇場版 びったれ!!!』における撮影秘話から好みの男性のタイプやデートの場所、意外な私生活まで語っていただいた!
――話題の「プロミス」のCM、いい感じですね!
森:ありがとうございます! 撮影現場は、いつも谷原章介さんを中心に和気あいあいとしています。その雰囲気がいい感じで出ていると思いますよ。
――CMが流れてから、街で声をかけられることが、より多くなったのでは?
森:あまりないですね。スタッフさんは、電車の中吊り広告や車内CMを見て「今日はアレを見て、現場に来たよ」とおっしゃってくださる方が多いんです。それから、両親からは「カンナ、出てたよ」と言われました(笑)。
――ご両親も、うれしかったでしょうね。ところで、森さん出演の『劇場版 びったれ!!!』は、同名のテレビ・シリーズの映画版ということですが……。
森:田中圭さん扮するシングルファーザーの司法書士、伊武努が、立ち退きなどの不正な問題から市民を守る物語です。
――森さんの役は、その伊武をサポートする補助者・杉山栄子。
森:とにかく、伊武はちょっとしたミスが多かったりするので、それを注意したり、正したり……という、しっかり者です。
――ちょっと強気で、男勝りなところもありますね。でも一方で、伊武の姪っ子である“かりん”の前では、すごく優しい母親っぽいところも見せています。
森:二面性じゃないですけど、怒っていないときの杉山は、やっぱり普通の女の子ですね。
――森さん自身と重なるところはありますか?
森:あまりない……かなと。どちらかと言うと「もっと、しっかりしなさい!」って言われるほうなので。実は正反対ですね(苦笑)。
――え~、そんなふうには見えませんが。
森:友達からも「メールの返事は返しなさい」と怒られることもあります。
――意外ですね。でも、自分とまったく違う人格といった意味でも、演じがいがあったのではないですか?
森:そうですね。演じていて楽しかったです。誰かを怒るってことは、ふだんめったにないので。やっぱり、自分自身がちゃんとしていないと、怒っても説得力がないじゃないですか。
――なるほど。
森:でも、杉山は決して伊武のことをバカにしているわけではないんですよね。一人の司法書士として、内心ではリスペクトしている部分がある。そんなところも、観てくださる方に伝わればいいな……と、意識しながら演じていました。
――ちなみに、“びったれ”は広島地方の方言で“小心者”って意味なんですね。だから舞台も広島。
森:でも、ドラマのときは、ほとんど東京でのロケ。今回は全編広島でロケをしました。
――今回は劇場版ということで、スケールアップしたんですね。広島ロケはいかがでしたか?
森:広島ロケは初めてでしたが、食事が美味しかったです!
――たとえば?
森:牡蠣のバター焼きもすごく美味しかったけれど、なんといっても牡蠣入りの広島焼き!
――王道ですね~。
森:子供の頃、大阪に住んでいたので、お好み焼きは大阪派なんです。でも、今回初めて広島風を食べて「こんなに美味しいんだ」と、感動したくらい!
――いや~、お話を聞いてるだけでおなかが減ってきました。ところで、話は変わりますが、これまで特撮ヒロイン、女刑事、性同一性障害に悩む女性……と、さまざまな役をされてきましたが、今後、演じてみたい役はありますか?
森:恋愛モノでヒロインや主役を演じたことがないので、恋愛とガッツリ向き合った作品に出てみたいですね。放映中のドラマ『いつかティファニーで朝食を』では、初めて艶っぽさがある女性の役を演じさせていただいています。
――おぉっ! 緊張はされました?
森:緊張していないフリをしていたのですが、スタッフさんから「全然、余裕だったじゃん」と言われました(笑)。でも、実はバラエティ番組とか、あまり慣れていない現場に行くと、緊張で汗がとまらなくなってしまうこともあるんですよ。
――見えませんね。セリフを噛んだりすることは?
森:それはあまりないですね