グラスワンダー、サクラプレジデント、オペラハウスだ。3頭とも馬場状態や展開を選ぶタイプなので、穴種牡馬として納得がいく。ただ穴ばかりというわけではなく、この3頭は勝率も8%台だ。単勝回収率90%台まで妥協すると、フレンチデピュティ、ネオユニヴァース、ゼンノロブロイの3頭が加わる。

 ただ、フレンチデピュティとゼンノロブロイは勝率が7.7%なので、やや選択肢として弱い。一方のダートは、全馬平均が勝率6.8%、単勝回収率は75%である。産駒200出走以上の種牡馬では、スペシャルウィークが勝率11.0%、単勝回収率208%という素晴らしいパフォーマンスをあげている。

 それに続くのはキングカメハメハで9.9%だが、単勝回収率は74%と平均レベルとなってしまっている。それよりは勝率9.8%ではあるが、単勝回収率214%のハーツクライのほうがよい。サンデーサイレンス系では、ゴールドアリュールが回収率も含めて好成績となっている。

 他ではワイルドラッシュ(勝率9.5%、単勝回収率104%)もオススメである。そして単勝回収率100%超の一方で、複勝回収率との差があり、「単でこそ」の傾向を示しているサウスヴィグラスとアフリートが挙げられる。

■須田鷹雄 プロフィール
1970年東京都生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。大学在学中に競馬ライターデビュー。競馬以外のギャンブルも含めた「旅打ち」をライフワークとし、国内の全公営競技場を踏破した経験を持つ。

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2