漫画のサブヒーローといえば塩顔だからか、綾野剛(34)も小栗や佐藤に並ぶ漫画実写俳優である。映画『クローズZEROII』での漆原や『るろうに剣心』での外印、ドラマ『コウノドリ』での鴻鳥サクラのような心に影を持つ青年役がハマりやすいようだ。ちなみに綾野本人は古谷実の漫画『ヒメアノール』が愛読書らしい。

『オオカミ少女と黒王子』『四月は君の嘘』など、山崎賢人(21)は、今年すでに2本の漫画実写映画に主演予定。いまもっとも重宝されている漫画実写俳優界の若手だ。山崎の最大の魅力は、少女漫画から抜け出たような甘いマスク。その彼がクールな役柄を演じることで生まれるギャップこそ、王子様に欠かせない萌えなのだ。

 東京外語大卒で英検一級のインテリである鈴木亮平(32)も、映画『俺物語!!』、『TOKYO TRIBE』など骨太な漫画実写作品に出演することが多い。2013年に公開された『HK/変態仮面』では、主役の色丞狂介を演じるにあたって、体重を15キロ増量し、そのうえで、脂肪をそぎおとすという体作りをしたという。

 そのほかにも映画『ストロボ・エッジ』や『好きっていいなよ。』など王子様役が続く福士蒼汰(22)や、『のだめカンタービレ』『ハチミツとクローバー』(ともにフジテレビ系)など「グループ内のイケメン」にあてがわれやすい向井理(34)など、漫画俳優の花ざかり状態だ。

 実写作品にありがちなのが「原作と違う!」という批判。とくに役者への視線は、キャラ萌えの原作ファンが多いだけに、相当厳しいものになりそうだ。とはいえ、近年当たり続きの漫画原作モノ。小栗といい佐藤といい、俳優自身にも漫画好きが多いということは……やはりその秘訣は漫画への深い愛情なのかも!?

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