パチスロ勝利の隠し味 松本バッチ
第41回「にじみ出る情熱は勝ちの種」

 お酒やらラーメンやら、その土地ならではの名物があるもんですが、ひと昔前はパチスロという分野においても「地域差」ってのが確かに存在していました。県や○○地方といった大きな括りじゃなくても、電車でひと駅動けばまったく違ったラインナップのパチスロが並んでいたりしたもんです。時代の流れと共に、それは徐々に薄れてしまったわけですが、それでも色濃く地域性を残す場所は存在するわけです。沖縄や東海地方がその代表格と言えるでしょう。

 沖縄や東海地方の個性、それは「沖スロ」と呼ばれるパチスロ機種の設置台数の多さ。『ハナハナ』や『沖ドキ!』が、他県では考えられないほど台数設置されているわけです。それを設置しているのはお店側ではありますが、なにもお店側だけが作っている傾向なわけじゃないんですね。打ち手であるお客さん側の嗜好もそれに大きく影響しているといえるでしょう。

 最近は東海地方で実戦収録を行わせていただくことも多く、お邪魔するたびにその「沖スロ熱」には驚かされるわけです。僕も『沖ドキ!』がとびきり好きなもんですから、爆発的な設置台数とお客さんを裏切らない設定配分は、本当羨ましい限りです。新潟なんかも、似た雰囲気がありますね。

 では、逆にその他の地域において、「沖スロ」の立ち位置のかわりを何が埋めているかというと、「ジャグラーシリーズ」になると思うわけです。北海道なんかは、昔から「ジャグラーの聖地」と呼ばれるほどジャグラー熱が高かったわけですが、今は全国で多くの地域の店がジャグラーを大量設置していて、頑張っている店ではジャグラーに高設定をしっかり使うという傾向がある。沖スロとジャグラーは、どちらも「光れば当たり」というシンプルなゲーム性。初心者から上級者まで楽しめるという点では通じるものがあるかもしれませんが、なぜか地域によって人気がどちらかに偏りがちなんですね。本当不思議なものであります。

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