――今回、本を書こうと思ったキッカケもそのあたりにあるんですか?

梅宮:はい。ずっと以前から勝手な解釈をされている自分のキャラを“何とかしたい”とは思っていたんですね。ただ、3年前の2013年に“大失恋”をしてしまって、しばらく立ち直れなかったんですね。

――著書の中でも3年つきあった彼氏がいた、と書いていましたよね。

梅宮:はい……。その失恋のショックを引きずったままでは、自分の考えもまとめられなくて。ようやくフラットな状態に戻れたので、今一度、自分のことを振り返ってみようと思って。

――なるほど。恋愛に関する話もたくさん書かれていましたけど、一番興味を持ったのは“寝巻きはスルリと脱ぎ着できるワンピースタイプの白のネグリジェ”という部分でした。

梅宮:そこに食いついてもらえたのも初めてです(笑)。

――しかも、その理由は“いつも女を感じさせる自分”を意識する、とあったので、なんて素晴らしい考えだと思ったんです。

梅宮:ありがとうございます。あれはフランスによく行く友人に“スウェットで男と寝ちゃダメよ”と教えてもらったんです。そんな格好ではオンナとして見てもらえないから。要は常に女でいることが、一番の美容法なんです。

――世の奥様方にぜひ、これは教えてあげたいですね。

梅宮:ウフフ。私は離婚をしているので、偉そうなことは言えませんけど、主婦の人はもっと旦那さんに感謝すべきですよね。

――といいますと?

梅宮:私はめったに同窓会などに顔を出さないんです。というのも私と同じ年の女性は大抵、結婚もしていて、会えば決まって旦那の悪口を言っているんですよね。それっておかしくないですか? しかも悪口を言いながらも、自分はブランド物ばかり買っているんです。

――よくある話ですよ……。

梅宮:旦那さんの稼いだお金で好きなものを買えたり、ご飯を食べさせてもらっているんだから、文句を言うな! と私は思っちゃうんですよね。

――素晴らしい! もっと言ってやってください。

梅宮:常に女でいようとすることも同じなんです。旦那さんや好きな人が頑張れるように、まずは自分が努力しなきゃいけないって。

――いやあ、まさかアンナさんが世のお父さん族の代弁者となってくれるとは予想外の展開です(笑)。

梅宮:ウフフ。ただ、日本のお父さんはもっと元気でいてほしいです。町を歩いていても全体的に覇気がないというか。ピシッと胸を張って元気なオーラがあれば、もっと素敵なのに。

――気を付けます! ところで、お父さんの梅宮辰夫さんは読まれました?

梅宮:読んでくれたけど速攻で電話がかかってきて、“お前いい加減にしろ!”と怒鳴られました(笑)。なんでも私が子どもの頃、父に言われた“太陽のありがたみが分からないやつは、人間のクズだ!”という思い出が間違っているって。“クズとは言っていないから書き直せ”って。でも確かにクズと言われたので、直しませんでした(笑)。

――面白いお父さんですよね。では、最後に今後の抱負みたいなものを聞かせてください。

梅宮:はい。目下の目標は2年後、アフリカのナミビアの砂漠に挑戦すること。そのために毎日5キロのランニングに励んでいます。

 妊娠、出産、離婚……波乱万丈の人生だが、実際の梅宮アンナさんはとても気さくで、とにかく何事にも真面目な大人の女性。ぜひ今回の本を読んで素顔を知ってもらいたいです。

梅宮アンナ うめみや・あんな
1972年8月20日、東京都生まれ。T168。父親は俳優の梅宮辰夫氏、母親はアメリカ出身の元モデル、梅宮クラウディア氏。ファッションモデルとして芸能界デビューすると、女性ファッション誌のみならず、タレントとしても多くの番組に出演。その奔放に映る生活ぶりなどが、注目を浴びた。また、恋多き女性として、多くの浮名を流してきた。現在、14歳の長女がいる。

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