今では芸能界一の“人格者”として知られる内村だが、意外にも若い頃は人嫌いな面もあったという。
「若い頃の彼は芸人の間で“白い悪魔”といわれるくらい冷酷で(笑)、他人に興味のない人間だったんです。それが90年代後半から180度変わった。本人いわく“お酒が飲めるようになったから”だそうですが、彼にも不遇な時代はあったし、その経験が彼を変えたのかもしれません。彼の中で座長意識が芽生えたことも、理由の一つでしょう」 こう指摘するのは 、『1989年のテレビっ子』(双葉社)を出版した、お笑い事情に詳しいライターの戸部田誠氏。「彼は人との距離感、距離の取り方が絶妙なんです。決して威張らないので、親分肌というよりは兄貴分というほうがふさわしい。バラエティ番組を引き受けるときも“まず、共演者の人柄を好きになること”というのがウッチャンのポリシーなんだそうです」
現在、地上波で6本のレギュラー番組を抱える内村だが、4月からはコントを見せる『LIFE!~人生に捧げるコント~』(NHK)の第4シリーズもスタート。“コント職人”内村の真骨頂が味わえる番組だ。お笑い界のBIG3・たけし、タモリ、さんまが高齢化した今、内村の存在感は大きくなるばかり。「ウッチャンの芸があるのに出しゃばらず、相手の良さを引き出す芸風と人間的な優しさは、タモリに近いかもしれませんね」(前出の戸部田氏)
2月21日放送の『イッテQ!』では、内村の横浜放送映画専門学院時代の先輩で盟友の出川哲朗(52)がベッキーの代役を務めたが、ミスを連発する出川に内村はカメラ目線のまま、こう言った。「ベッキー! 今、うちは、こんな状態だ!」 これを“ベッキー、早く帰って来い”というメッセージと受け取った視聴者は少なくなかったはず。はたしてウッチャンのラブコールはベッキー復活の呼び水になるのだろうか!?