パチスロ勝利の隠し味 松本バッチ
第41回「敗北の中に勝機を見出せ」

 唐突な話ではありますが、先月(2016年3月)、僕はなかなか勝てない「スランプ」に陥っておりました。やれることは全てやった、とまでは言いませんが、ある程度、それこそ「隠し味」程度の努力を、勝つために続けてはいたわけです。

 まぁ、それでもパチスロってのは、レバーを叩いて、受ける抽選の結果に身を委ねる勝負事ですから、月単位でのスランプなど風邪をひくより多く訪れるわけです。

 ただ、そんな時にこそ僕は「収支表」を見返してみる。収支表をつける重要性は、以前にこのコラムでも書かせていただきました(https://taishu.jp/8523.php)。大勝ち続きの収支表を眺めて夜な夜なニンマリするのも悪くはないけれど、意図せず真っ赤に染まった収支表の中にこそ、見落としがちな「隠し味」が隠れている気がするのであります。

 そうやって今回収支表から見えてきたのは、とある1機種の意外な健闘ぶりでした。「意外な」というのは、決して「自分が不調の最中なのに」という主観的な意味ではなく、客観的に見ても良い結果だったのです。

 その機種の名は『沖ドキ!トロピカル』。良好なコイン持ちに、キレ味鋭い連チャン。導入当初から「甘め」な機種という印象はありましたが、それでも低設定ばっかり打ってりゃ結果は言わずもがな、のはず。

 前作『沖ドキ!』が元々大好物だった僕は、後継機である『沖ドキ!トロピカル』も積極的に打ってきましたが、残念ながら店での稼動や人気は前作には遠く及ばずといった印象でした。

 稼動が低ければ、店が高設定を入れにくくなり、自然と厳しい勝負を強いられる。そんな流れが予想されますが、そう、“意外に”健闘していたわけです。僕の3月の機種別収支は、なんと『沖ドキ!トロピカル』が他機種を抑えてトップでした。

 いったいなぜか。収支表を眺めながら考えた結果、1つの仮説が浮かび上がったわけです。

沖ドキ!トロピカル
沖ドキ!トロピカル(ユニバーサルブロス)
(C)UNIVERSAL ENTERTAINMENT
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