リオンディーズについてまわる多いなる奇跡。そう言っていい不可思議な枠組みが、リオンディーズのデビューからの全4戦に見られる。まず新馬戦だが、リオンディーズの同枠には、ダイワ「メジャー」を父に持つイフリートが入っていた。

 つづいて朝日杯FSでは、同枠に、キンシャサノ「キセキ」を父に持つスリラーインマニラが入っていた。年が明けての弥生賞。ここでは、同枠に、ダイワ「メジャー」を父に持つモーゼスが入っていた。

 さらに皐月賞では、同枠に、キンシャサノ「キセキ」を父に持つアドマイヤモラールが入っていたのである。ご覧の通り、リオンディーズは、「メジャー」と「キセキ」にずっと同居されているのだ。これはどう考えても、ここぞの大一番、ダービーで、リオンディーズに大いなる(=メジャー)奇跡(=キセキ)が舞いおりる前兆ではないだろうか。一体、どんな奇跡なんだろうと、ワクワクするではないか。

 ちなみに今年は、世界一の文豪シェークスピア(1564~1616)の没後400年にあたる。JRA・レーシングプログラムの「馬名プロファイル」によれば、リオンディーズは、シェークスピアの『冬物語』に登場する王の名に由来するとのこと。今年にぴったりの名前だ。

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