「艷やかな記事といったら、何を思い出しますか?」 競馬風俗研究家の立川末広にそう聞かれて、これは即答だった。「アサ芸、実話、大衆だろうなあ、やっぱり」。この3誌はかつて、お下劣な記事ばかり載っていると糾弾されたときに、「誌面が生活の反映であるならば、お下劣を欠かすことはできない」と共闘した歴史を持っている。

 なんでそんなことを聞くのかと思ったら、これから始まる京都10Rに、こんな暗号があったのだ。5月28日のことである。

5番「ジ」ョルジュサンク
6番「キ」ンショーユキヒメ
7番「ロ」イカバード
8番「エ」ルビッシュ

 ご覧のとおり、8~5番に入った馬の頭文字をつなげると、こうなっていたのである。これは何を買えという暗号なのか。

 すぐピンと来たのは、8枠9番のブラックスピネルだった。父タニノギムレットのイニシャルは、大衆と同じ「T」。母の父アグネスデジタルのイニシャルは、アサ芸と同じ「A」。そして同枠馬マイネルラフレシアは、父ジャングルポケットのイニシャルが、実話と同じ「J」だった。

 で、8枠から総流しをしたところ、枠連11.9倍というのが当たってしまったのだから、世の中不思議だよ。

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