「ドンケツっていうヤングキングに連載中の漫画のキャラクターなんですがね、ゲームの中で自分の組を作って抗争することができるんですよ」 こんな恐ろしいゲームが本当に中高年に人気なの?

「ウケ狙いが半分ですが、実はこのゲーム、若い奴らにオヤジ族の威厳を示すのに最適なんですよ。このゲームの中で最も腕っぷしが強い設定になっている漫画の主人公・沢田政寿は45歳。利用者と同年代の中高年が、次から次へとぶっ飛ばしていくストーリーなんです」

 なるほど。40代、50代といえば職場では、ほとんどが中間管理職。肩書きだけの無能な上司や、言うことを聞かない若い部下も多いことだろう。そんな奴らをイメージしながらゲームの中でぶっ飛ばす。世のオヤジ族からすれば、痛快極まりないに違いない。「でも、このゲームの魅力はそれだけじゃないんです。このゲームをしてると、面白いほどギャルにモテるんですよ」

 え?? なんで? こんな物騒なゲームのどこにギャルにモテる要素があるの?「女っていう生き物は総じて、ギャップに弱いんです。いつもはパッとしない中年オヤジでも、“こんな荒々しいゲームをしてるのか”と、急に意識するようになっちゃうんですよ。そもそも最近の若い男子は草食系といわれてイマドキ女子たちからすると物足りないわけです。オラオラ系のアーティストが女子にバカウケなのはご存じでしょう?」

 そんな衝撃的な事実を知ったら、オヤジ記者としたら、やらないわけにはいかない。さっそく『ドンケツ』をスマホにインストール。ここで簡単にゲームの説明をしよう。インストールしたらまずは組長の名前を入力。どんな名前をつけても自由だが、抗争時に笑われないようにふざけた名前はつけないほうがいいだろう。次に組員を招集。どんな人が来るかは画面上でサイコロを振って決めるので運任せだ。組名をつけ、組員が集まったら、いよいよ街に出てシノギ開始!

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